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[米国]
VerizonのLTE移行は合併への布石か

Vodafoneによる買収の可能性を一部のアナリストが指摘

(2007年12月03日)

 米国Verizon Wirelessが2010年代初めの展開を目標にLTE(Long-Term Evolution)モバイル技術のテスト開始を決定したことで、今後さらに大きな変化が起きるかもしれない(関連記事)。

 この新興の高速インフラはGSMの発展型であるため、現在CDMA技術を使用しているVerizonにとってLTEへの移行は大きな方向転換を意味する。これにより、Verizonのネットワークと、同社の共同所有者で、GSMベースのネットワークを4つの大陸で運用する英国Vodafone Groupのネットワークとの整合性向上を図るとみられる。両社とも、来年からLTEを同時にテストする。

 だが、次世代インフラは両社の最初の合意事項にすぎないかもしれない、と米国J. Gold Associatesのアナリスト、Jack Gold(ジャック・ゴールド)氏は語る。両社は合併という方向に進むというのが同氏の見方だ。

 「Vodafoneにとって、GSMネットワークとCDMAネットワークの両方を所有することは意味がなかった。今では、合併は両社にとってはるかに魅力的になった」(Gold氏)

 共同所有者のどちらが他方を買収するかは不明だが、Gold氏によると世界の携帯電話産業は整理統合が進んでおり、両社はこの流れに後れを取らないように合併する可能性が高いという。Gold氏は、今後数年のうちに世界のモバイル事業者は大手3〜5社だけに集約されると予想している。

 技術自体もこの傾向に拍車をかけるとGold氏は考える。LTEなどの4G技術はすべてIPベースであるため、あるキャリアから別のキャリアへのローミングは、あるISPから別のISPへの移動のようになるだろう、と同氏。

 米国の調査会社AnalysysのアナリストであるJason Kowal(ジェイソン・コワル)氏によると、実際の吸収合併とは関係なく、Verizonや世界中のそのほかの事業者がLTEに収束することで、モバイル・ユーザーは恩恵を受けるようになるという。使用するキャリアが増えれば、選択できる機器ベンダーが増え、コストも下がるからだ。

 さらにLTEはより多くの開発者を引き付け、より多くのネットワーク間のポータビリティを可能にする、とKowal氏は指摘する。

 これに対し、Verizonは従来CDMAを使ってきたので、加入者はGSMネットワークへのローミングが難しかった。「外国旅行をする人間にとって、これは大問題だ」(同氏)

 ただし、こうした転換はいずれも一夜にして実現するわけではない、とアナリストらは注意を促す。Gold氏によると、VerizonがLTEを使用するかどうかも、まだ保証されたわけではないという。同氏は「稼働しているLTEシステムは世界中どこにもない。これはすべてまだ計画段階のものだ」と語っている。

(Stephen Lawson/IDG News Service サンフランシスコ支局)




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