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[米国]
ネットブック好調の陰で、大手卸売業者がLinux搭載モデルを販売中止
需要の低さが理由。今後はAndroid搭載モデルに期待
(2009年06月08日)
昨年発売されたネットブックの約4分の1を占めるなど、世界的には一定の人気を得ているLinux OS搭載ネットブック。しかし、英国の家電量販店Carphone Warehouseに続いて、今度は業界2位の大手IT卸売業者Tech Dataが、需要の低さを理由にLinuxネットブックの販売を中止した。
Tech Dataのクライアント・システム担当バイスプレジデント、ブライアン・デービス(Brian Davis)氏によると、同社におけるネットブックの出荷は1年前に比べて「パーセンテージで3ケタ台の増加率」だった。しかし、そのほとんどをWindows搭載モデルが占め、Linuxネットブックへの需要は「ほとんどない状態」(デービス氏)が続いていたという。
「今はもう、Linuxネットブックは仕入れすらしていない」とデービス氏は語る。
興味深いのは、こうした同氏のコメントと、IDCが今年4月に発表した調査データとがかけ離れている点だ、IDCの調査リポートによると、2008年に全世界で販売されたネットブックのうち、約4分の1はLinux搭載モデルだった(ただし、米国に限れば、9割以上がWindows搭載モデル)。
Tech Dataが本当に仕入れることをやめたのであれば、今年のLinuxネットブックの出荷台数に影響が及ぶ可能性もある。同社は年間240億ドル規模の卸売業者であり、Ingram Microに次いで世界で2番目に大きいIT卸売業者として、Hooversによりランク付けされている。
Linuxネットブックの需要が低い理由について、デービス氏はパフォーマンスにあることを示唆した。「とりわけ初期のLinuxネットブックは、ディスプレイが小さく、SSDも小容量であり、十分なものではなかった」と同氏は言う。
Linuxネットブックの販売をやめたのはTech Dataだけではない。家電量販店Carphone Warehouseは昨年、Ubuntu搭載ネットブック購入者の5人に1人が返品するという事態を受け、同製品の販売を中止した。
Linuxネットブックの需要低迷をよそに、Windows搭載モデルのほうは相変わらず好調のようだ。AcerやASUS、Hewlett-Packard(HP)の製品は、Lenovo Groupの製品と同様によく売れている、とデービス氏。10インチ型のディスプレイ、160GBのHDD、Windows XP Home Editionを搭載したモデルが最も売れ行きが良いという。
では、Android搭載ネットブックについては、デービス氏はどう考えているのだろうか(AndroidもベースはLinux)。ARMプロセッサとAndroidを搭載した新世代のネットブック(一部ではスマートブックとも呼ばれる)を、同氏は「興味深い」と話す。
「卸売業者の本音としては、400ドルのネットブックよりも、1,200ドルのノートPCが売れるほうが好ましい。だが、米国の教育市場でネットブックへのニーズが生まれつつあることなどを考えると、Androidネットブックは期待できるのではないか」(デービス氏)
(Eric Lai/Computerworld米国版)
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