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[米国]
ヤフーの苦境、幹部の社内批判メモで明るみに──経営構造の刷新を訴える
(2006年11月28日)
先週、米国ヤフー幹部による「ピーナツバター・マニフェスト」と題した社内批判メモの内容が明らかになったことで、業界観測筋の面々が賛同のコメントを寄せている。
同メモを書いたヤフーのコミュニケーション/コミュニティ/フロントドア担当シニア・バイスプレジデント、ブラッド・ガーリングハウス氏が、ウォール・ストリート・ジャーナル紙にその内容をリークした背景には、ヤフーの競争力低下を指摘する声の高まりがあった。同氏はメモの中で、ヤフーはパンの上に薄く塗ったピーナツバターのような表層的な経営戦略を捨て、優先すべき分野を絞るべきと論じている。また、経営幹部の説明責任能力を引き上げ、人員を最大20%削減するといった組織再編も行うべきとしている。
ガーリングハウス氏のメモには、過去に有名になった他の幹部メモと同様、初めて語られる内容は含まれていない。しかし、このピーナツバターのたとえ話は、2002年にビル・ゲイツ氏が「Trustworthy Computing」というコンセプトを掲げ、マイクロソフト社員に対してセキュリティ面の心構えを説いたときのように、ヤフーが現在直面している問題を浮き彫りにしている。
米国スタンフォード・グループ・カンパニーのシニア・バイスプレジデント兼財務アナリスト、クレイトン・モラン氏は、「ガーリングハウス氏の主張は的を射ている。ヤフーがこれを受け止めて、今後特定の領域に注力していくことを期待する」と述べている。
しかし、その道のりは平坦なものではなさそうだ。ウォール・ストリート・ジャーナル紙のWebサイトに掲載されたガーリングハウス氏のメモには、ヤフーは「専門的かつ統合的な視野」を欠いており、そのせいで「万人向けの何でも屋」となることに「執着」するようになってしまったと書かれている。
米国ガートナーのアナリスト、アレン・ワイナー氏は、「多くの企業がそうであったように、ヤフーもまた、みずからの成功の犠牲になった」と語る。ヤフーは“それだけで事足りる”Webポータルの原型を作り上げたことで、市場で支配的地位を有するに至ったが、今日では、目まぐるしく変化するユーザーのニーズに適応し、サービスを一本化していくことが求められるようになっている。
「ヤフーが市場から脱落しかけているという事実はないが、より焦点を絞り込んだ戦略を実施すべき時期に差しかかっているのは確かだ。同社に足りないのは具体的なビジョンである。ガーリングハウス氏は、対象ユーザーと提供するサービスが多すぎると苦言を呈しているが、まさにそのとおりと言える」(ワイナー氏)
ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、ガーリングハウス氏は同メモを今年10月に執筆し、ヤフーの最高幹部に回覧したという。これを受けたCOO(最高執行責任者)のダン・ローゼンワイグ氏は、「ピーナツバター」問題に取り組む委員会のトップに、ガーリングハウス氏を据えている。
(ホアン・カルロス・ペレス/IDG News Service マイアミ支局)
- 米国ヤフー
- http://www.yahoo.com/



