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[米国]
次期組み込み版Windows XPは「Windows 7」ベースか

「Vistaを飛び越しても問題はない」と製品担当者

(2008年04月16日)

 米国Microsoftが2年後に投入すると見られている、組み込み版Windows XP「Windows XP Embedded」の後継製品は、Windows Vistaではなく、その次に登場するWindows 7(開発コード名)ベースになる可能性があることがわかった。Microsoftの製品担当者が明らかにした。次期バージョンの名称は「Windows Embedded Standard」になるという。

 Microsoftは2007年秋、「Quebec」(開発コード名)と呼ばれていた次期Windows XP EmbeddedのコアOSはWindows Vistaベースになると表明していた。しかし、Windows Embedded製品ライン担当マーケティング・ディレクター、イリヤ・バクシュテイン(Ilya Bukshteyn)氏は、先ごろ行われたインタビューで、「Windows 7をベースにして組み込みOSの次期バージョンを開発する好機が訪れている」と語った。

 「今のところはVistaをベースに作業を進めている。しかし、最新の技術を早期に利用できる可能性があるなら、顧客もそれを望むだろう。われわれとしては、Windows Vistaを飛び越しても問題はないと考えている」(Bukshteyn氏)

 Microsoftは今月はじめ、Windows 7が来年登場する可能性を示唆した(関連記事)。もしそのとおりになるなら、同社のWindows Embedded開発チームは、次世代組み込みOSでWindows 7を使うためのリエンジニアリングに十分な時間をかけることができる。

 Windows 7がベースにするのは、新しいマイクロカーネル「MinWin」だ。MinWinは、Vistaのカーネルと比べてサイズが非常に小さい。2007年秋にMicrosoftの技術者が行ったプレゼンテーションによると、MinWinでは、グラフィックス・サブシステムなどが省略されている。Windows Embeddedは、ハンドヘルド・デバイスや特定用途向け機器(POS端末など)に対応する最小限の機能を備えたOSであり、サイズの小さいMinWinはWindows Embeddedの性格に合っている。

 これに対しVistaは、コア部分だけで4GBもある。Gartnerのアナリストなど多くの人々が、Windowsのコードベースをもっと小さくする必要があると指摘している。

 Windows 7の開発チームは、小さなコードベースを使ったWindowsのバージョンがどのようなものになるのかを示すため、Windows Embeddedの開発チームが得た成果を一部利用しているという。Bukshteyn氏は、「Windows 7開発チームの作業には、われわれの意見が数多く反映されている。われわれは、きわめて緊密に(以前よりもさらに緊密に)協力し合っている」と語っている。

 Microsoft関連の技術情報を発信するDirections on Microsoftのアナリスト、グレッグ・デミシリー(Greg DeMichillie)氏も、Windows Embedded開発チームは、Windows Vista開発チームよりも、Windows 7開発チームのほうと緊密に協力し合っていると指摘する。

 「Windows Vistaの開発者は、Embeddedチームに知らせることなく、さまざまな変更を行った」(DeMichillie氏)。同氏によると、Windows EmbeddedをWindows Vistaベースにする場合、Windows Embeddedの開発者たちは、実質的にコードを書き直す必要があるとのことだ。

 なお、Microsoftは、15日にカリフォルニア州サンノゼで開催されたコンファレンス「Embedded Systems Conference Silicon Valley」で、組み込みOSファミリーのロードマップを明らかにした。Bukshteyn氏によると、Windows XP Embeddedのマイナー・アップデート版は、今年6月に開催されるディベロッパー・コンファレンス「Tech-Ed 2008」で発表される予定だ。このバージョンには、Windows Media Player 11やInternet Explorer 7、安全な双方向通信を実現するRemote Desktop Protocol 6.0など、Vistaに搭載済みの機能が盛り込まれることになっている。

(Eric Lai/Computerworld米国版)




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