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【解説】
「Hyper-V RC1」緊急レビュー

Windows Server 2008標準搭載の仮想化ハイパーバイザを徹底解剖

(2008年05月27日)

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【新機能】WMI管理インタフェース
コマンドやPowerShellでの管理が容易に

 基本的にHyper-Vの管理はHyper-Vマネージャで行うが、コマンドラインや「Windows PowerShell」も利用できる。これを可能にするのが「WMI(Windows Management Instrumentation)」の管理インタフェース「Virtualization WMI Provider」になる。Virtual Server 2005R2でも「VirtualServer.Application」という「COM API(Component Objects Model Application Programming Interface)」が提供されていたが、Hyper-Vではより汎用的かつ拡張性のあるWMIに変更されている。

 一例として、リスト1の「CreateSnapshot.vbs」を作成してみた。

1       Option Explicit
2
3       Dim strComputer
4       Dim WMIService
5       Dim VMManagementService
6       Dim VMSystemSettingData
7       Dim VMs
8       Dim VM
9       Dim ret
10
11      strComputer = "."
12      Set WMIService = GetObject("winmgmts:\\" & strComputer & "\root\virtualization")
13      Set VMs = WMIService.ExecQuery("SELECT * FROM Msvm_ComputerSystem")
14      Set VMManagementService = WMIService.ExecQuery("SELECT * FROM Msvm_VirtualSystem
                   ManagementService").ItemIndex(0)
15      For Each VM In VMs
16          if VM.Caption = "Virtual Machine" then
17              if VM.EnabledState = 2 then
18                WScript.StdOut.Write VM.ElementName & "is running. Creating Snapthot..."
19                set VMSystemSettingData = (VM.Associators_("Msvm_SettingsDefineState","Ms
                             vm_VirtualSystemSettingData")).ItemIndex(0) 
20                ret = VMManagementService.CreateVirtualSystemSnapShot(VM.Path_.Path,VMSys
                             temSettingData)
21                if ret = 0 or ret = 4096 then
22                  WScript.StdOut.Write "Success." 
23                else
24                  WScript.StdOut.Write "Failed."
25                end if
26              end if
27              WScript.StdOut.Write vbCrLf
28          end if
29      Next

リスト1● 実行中のすべての仮想マシンのスナップショットを作成するスクリプト「CreateSnapshot.vbs」。VSSバックアップの直前に実行するとよい。なお、行頭の数字は行番号を表し、実際のスクリプトには含まれない

 このスクリプトは、すべての実行中の仮想マシンのスナップショットを作成するコマンドラインツールになる(画面20)。先述したバックアップの自動化に応用できるだろう。この例では、WSH(Windows Script Host)スクリプトをVBScriptで記述しているが、WMIなので同様の操作をWindows PowerShellからも簡単に実行できる。

画面20● 「Cscript CreateSnapshot.vbs」を実行すると、現在実行中の仮想マシンのみスナップショットが作成される

 なお、Virtualization WMI Providerのリファレンスを含むドキュメントは次のURLで公開されている。

●Virtualization WMI Provider
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/cc136992(VS.85).aspx

 
【新機能】クイックマイグレーション
クラスタとの組み合わせで可用性を向上

 「クイックマイグレーション(Quick Migration)」は、Windows Server 2008のHyper-Vとフェールオーバークラスタリングを組み合わせて仮想マシンを冗長化し、可用性を高めるソリューションである。複数のノードでフェールオーバークラスタを構成し、仮想マシンの構成を共有ディスク上に配置することで、例えばメンテナンスのための計画停止を行う場合に、別のノードにフェールオーバーして継続稼働させるものだ(図3)。

図3● クイックマイグレーションのイメージ。パッチ適用などの計画停止時に仮想マシンの状態を保存し、リソースをフェールオーバーして別のノードで再開する。複数台のHyper-Vを運用する場合は、管理OSとしてServer Coreを選択するのが適している

 計画停止がHyper-Vに影響しない場合は、実行中の仮想マシンの状態を保存して、別のノードで保存された状態から復帰できるため、ダウンタイムを最小化できる。仮想マシンに割り当てたメモリ容量やストレージの書き込み速度にも依存するが、実行中の仮想マシンをシャットダウンすることなく、数秒から数十秒で別のノードに移動できる。

 Virtual Server 2005 R2環境でも同様のソリューションは実現できたが、制御スクリプトの作成や、仮想マシンとクラスタリソースの関連付けなど、システムの構築が複雑である。Hyper-Vとフェールオーバークラスタリングの組み合わせでは「高可用性ウィザード」を使用して、仮想マシンのフェールオーバー環境を容易に構成できるようになる(画面21)。

画面21● 「高可用性ウィザード」はHyper-Vに対応しており、仮想マシンのフェールオーバー構成を容易にしてくれる

【Information】
Hyper-Vに対応した「SCVMM 2008 Beta」

 2008年4月29日、マイクロソフトは「System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)2008 Beta」を公開した。SCVMM 2008 Betaは、Windows Server 2008のHyper-V、およびVMware ESX Serverに対応している。SCVMM 2008 Betaは「MicrosoftConnect」からダウンロード可能だ。

●Beta of Microsoft System Center Virtual Machine Manager 2008 Is Available
http://www.microsoft.com/systemcenter/scvmm/downloadbeta.mspx

(Windows Server World)


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