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【解説】
Windows仮想化をトータルに管理する「Virtual Machine Manager」

System Centerで変わる仮想環境のシステム運用管理

(2008年06月13日)

復元ディスクに代わる
チェックポイント管理

 Virtual Server 2005 R2のバーチャルマシンでは、VHDの「復元ディスク」を有効にすることで、差分だけを復元ディスクに保持させ、終了時に元の状態へロールバックしたり、復元ディスクの内容をオリジナルのVHDに結合したりできる。プログラムのテストや更新プログラムの検証などで、有効に活用できる機能だ。

 Virtual Machine Managerは、Virtual Server 2005 R2形式の復元ディスクはサポートしていない。その代わりに、「チェックポイント」という、より高度な機能が利用できる。復元ディスクでは、ロールバックできるのは復元ディスクを設定した1つの時点だけだが、チェックポイントは複数の時点のVHDの状態を保持可能だ。最大で64までのチェックポイントを作成できる(画面9)。

画面9● 復元ディスクに代わる「チェックポイント」により、最大64のチェックポイントを作成し、バーチャルマシンの状態を以前の状態に戻せる

 Virtual Server 2005 R2ホストを管理するVirtual Machine Managerは、チェックポイントはバーチャルマシンが停止状態またはオフの状態に作成できる。オンライン中にチェックポイントの作成を実行すると、バーチャルマシンがシャットダウンされる(バーチャルマシン追加機能がインストールされていない場合は単にオフにされる)ので注意しよう。

 また、Virtual Server 2005 R2の後継である、Windows Server 2008のHyper-Vでは、オンライン中のチェックポイントの作成に対応する。

P2V変換とV2V変換による
サーバ統合の加速

 Virtual Machine Managerの機能の多くは、大規模環境での利用に向けたものであり、少数のVirtual Server 2005 R2ホストを運用する一般の利用シナリオには向いていない。しかし、Virtual Machine Managerの、P2V(物理−バーチャル)変換、およびV2V(バーチャル−バーチャル)変換機能は、一般的な利用においても魅力的な機能だ。

 Virtual Machine ManagerのP2V変換、V2V変換機能は、ウィザードベースで中央から制御でき、バーチャルマシンに変換され起動するまで、必要なタスクが完全に自動実行される。ジョブが失敗した場合は、元のサーバを元の状態に戻して復帰できるので安全性も高い。

 P2V変換には、「オンラインP2V変換」と「オフラインP2V変換」の2種類の方法が用意されており、いずれかの方法で、Windows 2000 Server SP4、Windows Server 2003 SP1以降、Windows Server 2003 R2、およびWindows XP SP1以降の物理サーバをバーチャルマシンに変換できる(画面10)。

画面10● P2V変換は、物理コンピュータのディスクイメージを取得してVHDに変換し、バーチャルマシンで実行できるようにOS環境を修正する。オンラインP2V変換が利用できる場合は、ソースとなる物理コンピュータは稼働中のままバーチャルマシンに変換できる

 オンラインP2V変換に対応しているのは、Windows Server 2003 SP1以降およびWindows XP SP1以降の物理コンピュータで、物理コンピュータが稼働中のまま、ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)を使用してバックグラウンドでディスクイメージを取得し、バーチャルマシンに変換可能だ。変換後は、物理コンピュータをオフラインにしてから、バーチャルマシンを起動することで、移行が完了する。

 オフラインP2V変換は、Windows 2000 Server SP4の変換のために用意されているもので、Windows PE(プリインストール環境)イメージで物理コンピュータを起動し、ディスクイメージをキャプチャしてバーチャルマシンに変換するというものだ。物理コンピュータの再起動から変換後のバーチャルマシンの起動まで、完全に自動的に行われるので、ユーザーが介入する必要がない。

 V2V変換は、Virtual Machine Managerで管理されていないバーチャルマシンを、Virtual Machine Manager環境下のバーチャルマシンに変換する機能である(画面11)。現バージョンでサポートされているのは、VMWare Serverベースのバーチャルマシンから、Virtual Server 2005 R2ベースのバーチャルマシンへの変換だけであるが、将来的にはXenなど、非Windows OSを含む複数の仮想化テクノロジーに対応する予定だ。

画面11● V2V変換は、VMWare Serverで作成したバーチャルマシンを、直接Virtual Server 2005 R2のバーチャルマシンに変換できる

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