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【解説】
マイクロソフトが密かに開発を進める次世代OS「Midori」――その正体は?
「Windows時代」にピリオドを打つのか? 幾多の未完プロジェクトの1つで終わるのか?
(2008年08月12日)
「米国MicrosoftがWindowsからまったく別のOSに移行する可能性はあるのか?」――今さら何てバカげた問いかけを……と読者に思われるかもしれないが最近、Microsoft社内から漏れたある内部文書に書かれた内容がメディアをにぎわしている。にわかには信じられないかもしれないが、そこには、MicrosoftがWindowsから新しいOS「Midori」への移行を検討中だとはっきり記されているのだ。
Steven J. Vaughan-Nichols
Computerworld米国版
Midori──ゼロから設計されたMicrosoftの次世代OS
ここで言う「新しいOS」とは、従来のOSとはまったくの別物という意味だ。Microsoftの技術戦略担当シニア・バイスプレジデントのエリック・ラダー(Eric Rudder)氏の下で進められているとされるMidoriプロジェクトは、デビッド・カトラー(David Cutler)氏が生んだWindows NTやジム・オールチン(Jim Allchin)氏が統括したWindows Vistaといった既存のOSの化粧直しではなく、完全な新OSとなるという。
Midoriは、複数のハードウェア・システムと仮想マシン(VM)で稼働する分散型OSとして、ゼロから設計されているという。常にシングルユーザー向けのPC用OSとして設計されてきたWindowsから大きく様変わりするわけだ。
実は、シングルユーザー前提の設計こそ、Windowsのセキュリティが脆弱とされ、米国Symantecや米国McAfeeなど、数十のマルウェア対策製品ベンダーが何十年にもわたってビジネスを続けてこられた大きな理由でもある。にもかかわらず、MicrosoftにとってWindowsはドル箱製品だったことから、大々的に手直しが入ったことは一度もない。だが今、それが変わろうとしているというのだ。
Microsoftの本社敷地に入れてもらえなかった筆者としては、内部文書の内容から、同社でMidoriが極秘プロジェクトとして始まったと想像せざるをえない。おそらく当初の目的はいくつかのアイデアを試すことだったはずだ。この種のプロジェクトは大手テクノロジー・ベンダーでは日常茶飯事だ。しかしながら、そのほとんどは実を結ばずに消えていく。(次ページに続く)
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