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[米国]
「OSS戦略はサンに成長をもたらす」――CEOのシュワルツ氏

ソフトウェアの無料提供が事業全体の成長につながると力説

(2008年02月14日)

 米国Sun Microsystemsは2月13日、ソフトウェアの無料提供を通じて、サポート・サービスの有料提供やハードウェアの販売を推進するという今後の成長戦略を明らかにした。

2月13日開催の「Global Media Summit 2008」で今後の事業戦略について語る、Sunの社長兼CEO、Jonathan Schwartz氏

 Sunは数年前からアプリケーション・サーバ製品の無料版を提供する戦略を掲げ、「StarOffice」「OpenSolaris」「Open xVM」などの無料提供を実施してきた。一方、今年1月にはオープンソースRDBMS「MySQL」の開発元であるスウェーデンのMySQLを買収するなど、オープンソースへの注力を強めている(関連記事)。

 Sunの社長兼CEO、ジョナサン・シュワルツ(Jonathan Schwartz)氏は、この日開かれた記者会見上で、「ソフトウェアを無料で提供することで、開発者コミュニティを創造し、ソフトウェアを利用したパイロット・プロジェクトを立ち上げたり、業務用ライセンスや基幹アプリケーションのプロ向けサポート・サービスを購入したりする機運を高めていきたい」と語った。

 Schwartz氏はSunのソフトウェアを、コミュニティ創造のための「媒体資産」と言い表している。「ソフトウェアの無料提供は、開発者層とのコミュニケーションを図る手段となる」(同氏)

 また同氏は、開発者層とのコミュニケーションを通じて、サービスやハードウェアの販売チャンスが得られる可能性もあるとしている。「ソフトウェアは無料で入手することができるが、それを動かすためのサーバやストレージは必ず購入しなければならない」とSchwartz氏。

 Sunの成長は顧客にとっても重要だ。同社の収入は研究開発プロジェクトの資金になるうえ、顧客もビジネスをサポートしてくれる大規模なSun製品のコミュニティを求めている。

 Sunの戦略に関して、アナリストの見解は分かれている。米国Sanford Bernsteinのアナリスト、トニー・サコナギ(Toni Sacconaghi)氏は先週、Sun主催により開催された財務アナリスト向けコンファレンスにおいて、ソフトウェアの無償提供とSunの増収に関連を見いだすのは難しいと指摘した。「過去12四半期における収益成長率とSolarisのダウンロード数を1つのチャートにしてみると、両者の間に相関性がまったくないことがわかる」(同氏)

 Schwartz氏はこれに対し、「私はきわめて強い関係があると思っている。3年前にダウンロード提供を中止していれば、Sunの収入成長率は2ケタは落ちていたはずだ」と反論した。

 Schwartz氏によると、Sunが最も大きな躍進を遂げたのは1990年代後半で、当時は多くの大学が同社のソフトウェアを採用したという。「今日、SunのNiagaraサーバの成長を後押ししているのは、Solarisのオープンソース化だ」と同氏は強調する。

 一方、米国Illuminataのアナリスト、ゴードン・ハフ(Gordon Haff)氏は、Sunのオープンソース・ソフトウェア戦略と収益成長率は関連している可能性があり、またたとえ関連していなくても、同戦略はSunに有利に働いていると見ている。「1件のダウンロードに372ドルの価値はないとしても、SolarisやJavaなどのオープンソース化はSunの印象や知名度の向上につながり、ひいては財政状況の好転に役立ったと言うこともできる」(Haff氏)

(James Niccolai/IDG News Service サンフランシスコ支局)




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