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【Windows Server 2008 特別インタビュー】
Windows Server 2008とともにItaniumソリューションのさらなる普及を目指す
【Itanium Solutions Alliance】

(2008年01月10日)

 大手サーバベンダーが中心となって設立された「Itanium Solutions Alliance(アイテニアムR・ソリューションズ・アライアンス)」は、Itanium対応ソリューションの普及と開発促進を目標としてさまざまな活動を行っている。特に、Itaniumベースの大規模な基幹業務システムを構築・展開するうえで有力なプラットフォームとなるWindows Serverには力を入れており、Windows Server 2008への移行を促進する新しい施策も開始した。その取り組みについて、Itanium Solutions Allianceの日本地域委員会議長を務める泓宏優氏(NEC)に話を聞いた。

ミッションクリティカルなシステムに向けた
ソリューションの普及と開発促進活動を展開

Itanium Solutions Alliance 日本地域委員会議長 泓宏優 氏(NEC)

 Itanium Solutions Alliance(以下、アライアンス)は、Itaniumアーキテクチャをベースにしたハードウェア、OS、アプリケーションのベンダー各社によって2005年9月に設立されたグローバルなコミュニティである。

 Itaniumプロセッサを製造するインテルをはじめ、Itaniumベースのハードウェア/ソリューションを展開しているBull、富士通、富士通・シーメンス・コンピュータズ、日立製作所、ヒューレット・パッカード、NEC、SGI、ユニシスの9社が創立スポンサーとなり、そこにSAP、オラクル、ノベル、BEA、マイクロソフト、レッドハットなどのソフトウェア企業が創立時よりメンバーとして加わってスタートした。現在は、全世界で200社以上のハードウェアならびにソフトウェア企業、SIerなどが参加している。

 アライアンスの日本地域委員会議長を努める泓宏優氏(NEC)によると「日本地域委員会は、インテル、日本HP、日本SGI、NEC、日立製作所、富士通、日本ユニシスの7社が中心となって活動しています。さらに、アプレッソ、オービックビジネスコンサルタント、セゾン情報システムズなどの国産ソフトウェア企業も参加しています」とのこと。

 日本地域委員会の活動目標は「ミッションクリティカルな基幹業務システムや科学技術計算システム向けに多彩なプログラムを提供して、オープンアーキテクチャであるItanium対応のソリューションを増やし、業界標準とすること。そして、Itaniumベースのソリューションの供給を促進し、新規ビジネス展開に必要なアプリケーションの導入期間を短縮することです」と、泓氏は説明する。

 その目標を実現するために日本地域委員会では、Itaniumプラットフォームでのアプリケーションの開発を支援するテクニカルワークショップ「Developer Days」の開催、アプリケーションのポーティングや動作検証などにツール提供、技術支援を行う「Solutions Center Network」の設置、Itaniumプラットフォーム向けのアプリケーション/ソリューションを網羅する包括的な製品ガイド「Itanium ソリューションズ・カタログ」の作成・配布といった、さまざまな活動を行っている。

 オンライン上で使用できる「Solutions Center Network」以外にも、国産ベンダーが中心となってItaniumプロセッサ搭載マシンの貸し出しなども行っている。また英語版の「Itanium Solutions Catalog」はWebサイトで公開されているオンラインデータベースでの形態だが、日本では、主要なItanium対応ソリューションを取り上げ、印刷物を作成するなど、日本市場に合わせた活動を展開している。

Windows Serverのさらなる拡大に向け
日本独自のワーキンググループを設置

 アライアンスとマイクロソフトの関係を泓氏は「マイクロソフトは創立メンバーの1社であり、Windows ServerはItanium対応ソリューションを普及するための重要なプラットフォームでもあります。アライアンスの活動にも積極的に関与しています」と説明する。

 マイクロソフトは今、大規模かつミッションクリティカルな基幹業務システムの領域に力を入れている。そこで、大規模データベースシステム利用のためのWindowsサーバのスケールアップを目的として「2006年10月に日本地域委員会の下部組織として『Japan Windows on Itanium(JWI)』というワーキンググループを設置しました。

 JWIでは、Itanium対応ソリューションの拡大・活性化を目指し、Windowsアプリケーションのポーティング、動作検証やチューニング支援を行う施設『Itanium Solutions Center Network for Windows』を開設するなど、パートナー支援を中心とした施策を行っています」(泓氏)。

 JWIは、Windows Server市場のさらなる拡大を目指し、2007年は次のような活動を行ってきた。

  • Windows Server + Itaniumの信頼性に関するホワイトペーパーの作成
  • 開発者向け検証機器をマイクロソフトと協業で無償貸出
  • Microsoft Tech・Ed 2007 Yokohamaに協賛
  • Windows Server 2008早期導入プログラムへの協力
  • Windows Server 2008ビジネスに向けて協調活動

マイクロソフトとの共同プログラムで
ソリューションの早期リリースを促進

 JWIとマイクロソフトは「Windows Server 2008 for Itanium-based Systems」へのソフトウェア対応を促進するため、共同で「検証2008」プログラムを開始した。対応ソリューションの拡大に向けた活動を強化したのである。

 「検証2008」は、Itanium対応のエンタープライズソフトウェアがWindows Server 2008上で問題なく動作するかどうかを検証するための環境を提供するプログラムになる。このプログラムにより、ソフトウェア企業はWindows Server 2008を早い段階で評価・検証できると同時に、ノウハウも蓄積できるので、対応ソフトウェアの市場投入期間を短縮することができる。「検証2008」プログラムは、国内のソフトウェアベンダーだけでなく、グローバルなソフトウェアベンダーのローカライズにも利用されるとのことだ。

 さらなる展開としては「検証が完了したアプリケーションについては、「ソリューションズ・カタログで公開するとともに、積極的なプロモーションも行っていく予定です」(泓氏)と説明する。

 アライアンスでは、Windows Server 2008の正式リリースのタイミングに合わせて、なるべく多くのItanium対応ソリューションを用意したい考えだ。「そのためにもソフトウェア企業には、検証2008を積極的に活用していただきたい」(泓氏)。

 Windows Server 2003+Itaniumで、本格的に大規模・ミッションクリティカル分野に進出してきたマイクロソフト。そして、メインフレームおよびRISCサーバ からの移行で、順調な成長を続けるItaniumサーバ。それが、Windows Server 2008の登場でさらに加速しようとしている。

 アライアンスではWindow Server 2008でオープン化への移行促進策を継続・強化するとともに、「Windows Server 2008 for Itanium-based Systemsは、OS起動中にマシンを停止することなくセルを追加できる『ホットアド』機能やRAS−Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Serviceability(保守性)の略−がメインフレームに匹敵するほどに強化され、ItaniumにふさわしいOSになっています。ターゲットも、これまでよりも明確になりました」(泓氏)と、Itanium対応ソリューションのさらなる普及が促進されるものと期待している。

(取材/文 大神企画)





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