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[米国]
サン、Javaの完全オープンソース化に注力
LinuxベンダーにOpenJDKの採用を促すのが狙い
(2008年04月23日)
米国Sun Microsystemsは、Javaプラットフォームを完全にオープンソース化することで、LinuxベンダーのJava採用を促したい考えを明らかにした。
現在のところ、Javaは完全にオープンソース化されているわけではなく、そのためLinuxディストリビューションにはJavaが完全な形では実装されていない。Javaが完全にオープンソースとなれば、Linuxディストリビューションへのパッケージングがよりスムーズになると考えられている。
Sunは、Java開発キット「OpenJDK」を完全にオープンソース化するべく、OpenSuseやUbuntu、FedoraといったLinuxディストリビューターと話し合いを進めている。Sunによると、近日中にはアップデート版OpenJDKがリリースされる予定という。
Sunのディベロッパー・マーケティング担当グループ・マネジャー、リッチ・サンズ(Rich Sands)氏は4月22日、InfoWorld米国版の取材に対し、「JavaOneコンファレンスまでには、Linuxディストリビューションになんらかの動きがあると思う」とコメントした。JavaOneコンファレンスは、5月6日にサンフランシスコで開催される予定だ。
OpenJDKは「Java Platform, Standard Edition(SE)6」をベースにしている。そのオープンソース化は2006年11月に始まったが、暗号化ライブラリ、グラフィックス・ライブラリ、サウンド・エンジン、SNMP(Simple Network Management Protocol)管理コードなどの一部コンポーネントに関しては、いまだに「GNU GPL(General Public License)」の下で提供できていない。これらコンポーネントは、同プラットフォームの4%を占めている。
Sands氏は、「SunはOpenJDKプロジェクトの完了に向け、Javaのオープンソース・コミュニティと協力し合ってきた」と話す。具体的には、Sunがディストリビューション権を持たないコンポーネントのオープンソース化に注力してきたという。
「この1年で多くの障害(非オープンソースのコンポーネント)を取り除くことができた。Javaサウンド・エンジンとSNMPコードをオープンソースとして提供できるよう、まだやるべき作業は残っているが、これについても今年中に完了する見込みだ。もっとも、ディベロッパーはサウンド・エンジンなどのコンポーネントがなくても開発を進めることはできる」(Sands氏)
Javaが100%オープンソースとなれば、Linuxの一部として出荷することができる、とSands氏。UbuntuはJavaを別売りの市販ソフトとして提供してきたが、Javaが完全にオープンソース化されれば無料のUbuntuディストリビューションが提供できるようになる、と同氏は力説する。
「これまでJavaが使われていなかった部分にも普及させていきたい。完全なオープンソースJavaがなかったことで、LinuxディベロッパーはCやC++、PHP(Hypertext Preprocessor)などの言語を用いてアプリケーションを開発していた」(Sands氏)
Linuxディベロッパーは従来からJavaを使いたがっていたと言われている。SunはLinux分野に注力することで、Javaユーザー層を拡大させるとともに、Javaユーザーに向けてサポート・サービス/システムを売り込んでいきたい考えだ。
Sands氏は、「OpenJDKでJavaプログラムを作れば、そのままLinuxで稼働させることができる」とアピールする。
ただしLinuxは、SunのSolarisと競合関係にあるOSだ。この点について、米国の調査会社RedMonkのアナリスト、マイケル・コート(Michael Cote)氏は、「Javaをできるだけ広く浸透させたいSunにとって、LinuxでJavaが使われることには(競合関係を補って余りある)大きなメリットがある」と語っている。
(Paul Krill/InfoWorld米国版)
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