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【インタビュー】
クラウド・コンピューティングでアウトソーシング産業の拡大をねらう中国

米国IBM副社長が語るクラウド・コンピューティングと中国政府の戦略

(2008年07月04日)

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対インドのアドバンテージ

――ITサービスのアウトソーシングの領域では、インドの台頭が目覚ましいが、中国として、インドに勝てる見込みはあるのか。

 確かに、インドは、ITアウトソーシングの領域で世界をリードしているし、この分野における中国の最大のライバルと言える国だ。とはいえ、インドに対する中国のアドバンテージは、いくつかある。その1つは、中国がすでに世界の製造拠点として発展しており、ITサービスに対する国内需要も大きいことだ。

 かたやインドの場合、ITサービスの内需が少なく、ITサービス産業全体が、欧米企業からの受託と、「労働賃金の安さ」という2点に大きく依存している。このうち、労働コストの安さというアドバンテージは、インド経済の発展とともに、失われることになるだろう。その時点で、欧米企業は、ITサービスのアウトソーシング先を、他に求めるようになるはずだ。

 2つ目のアドバンテージは、中国の経済ベースがすでに巨大化していることだ。

 ご存じのとおり、数多くのグローバル・カンパニーがすでに中国進出を果たしているし、WTO(世界貿易機関)の要請に従い、中国政府は2006年以降、金融市場の「市場化」を強力に推し進めてきた。その結果、各国のメガ・バンクも、中国でのビジネスに本腰を入れ、中国内にデータセンターを設置している。そうしたグローバル・カンパニーは、中国のITサービスのキャパシティの大きさや、コスト効率の高さや、ITエンジニアのスキル・レベルの高さに気づき始めている。これにより、彼らはいずれ、中国のITサービスを他の国の拠点でも活用したいと考えるようになるはずだ。

 さらに、3つ目のアドバンテージは、中国政府がITサービス産業の育成に巨額の投資を行っていることだ。今回のクラウド・コンピューティング・センターの設立も、その一例と言えるが、中国政府と同レベルの投資を、インド政府は行っていない。

――最後にもう1つ、お聞きしたい。クラウド・コンピューティング・モデルのお話を伺っていると、それを支えるハードウェア・インフラとしては、IBMのメインフレーム「System z」が適しているようにも思えるが、その点について、どういった見解をお持ちか。

 その考え方は正しいと思う。IBMメインフレームは、優れた仮想化技術と、ダイナミックなITリソースのアロケーション、パフォーマンス、拡張性、可用性、堅牢性など、クラウド・コンピューティングのインフラに求められるあらゆる要件を満たしている。しかも、新モデルの「System z10」の性能は、1台で、実に1,500台分のIAサーバに匹敵するとされている。つまり、このマシンを用いれば、大規模データセンターのエネルギー消費と管理負荷をドラスティックに削減することが可能になるわけだ。クラウド・コンピューティングの普及によって、System zの活躍の場が、また大きく広がる可能性は高い。

ウーシー市のクラウド・コンピューティング・センターは、仮想化技術やオープンソース・テクノロジーの活用により、共通のプラットフォーム/開発基盤を、アウトソーシング・ビジネスを展開する各企業に安価に提供する。

(Computerworld.jp)


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