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[米国]
マイクロソフト、RIA技術の新版「Silverlight 2」をまもなくリリース
大手企業を中心とした広範なベータ・テストを経て一般公開へ
(2008年10月14日)
米国Microsoftは10月13日、同社のRIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)プラットフォーム「Silverlight」の新版「Silverlight 2」のWebブラウザ・プラグインと、これをサポートする各種開発ツールをまもなく一般リリースすると発表した。加えて同社は、Silverlightの機能をオープンソースのEclipse IDE(統合開発環境)に統合する計画も明らかにした。
「Silverlight 2は、一般リリースの前に幅広くベータ・テストを行ってきたという点でユニークなリリースだった」と、Microsoftで.NET Developer Edition担当コーポレート・バイスプレジデント、スコット・ガスリー(Scott Guthrie)氏は述べている。
| 北京オリンピックを伝えた米国NBCOlympics.comの動画サービスでは、Silverlight 2ベータ版が先行導入されていた |
ガスリー氏によると、Silverlight 2は、今年8月の北京夏季オリンピックで7,000万本以上のビデオをストリーミング配信した米国NBCOlympics.comなど、ベータ版ながらすでに多数の大規模Webサイトでの利用実績がある。最近では米国の民主党全国大会でも同技術が用いられたという。「3月以降、多数の大手企業がSilverlightを採用してくれた。今月にはCBS College Sports NetworkやBlockbusterなども顧客になっている」(ガスリー氏)
Silverlightは、特定のWebブラウザやOS/CPUプラットフォームに依存することなく、ダウンロード・サイズは4.5MB、一般的な環境であれば10秒未満でインストールできる軽量さが売りだ。ガスリー氏の話では、Silverlightのバージョン1は高品位ビデオ用のごく基本的なメディア・プラグインという機能にとどまったが、バージョン2では、アダプティブ・ストリーミングの機能が追加されるという。
また、Silverlight 2はMicrosoftの開発環境「.NET Framework」のクロスプラットフォーム・サブセットを採用しており、Visual BasicやC#、JavaScript、Rubyでの開発が可能となっている。「このフレームワークは、ブラウザでJavaScriptを実行するより1,000倍高速だ」とガスリー氏は力説した。
Silverlight 2はリッチ・プログラミング・モデルをサポートし、データ・グリッド、カレンダー・コントロール、スライダー、ボタンの機能を備えている。また、コントロールのスキン/テンプレート作成機能が用意されるほか、ネットワーキング・スタックがWebサービス、Atomエンドポイント、ソケットをサポートする。さらに、Deep Zoomなどのアプリケーション機能を利用できるうえ、Ajax APIも採用されている。
MicrosoftはSilverlight 2のリリースに併せて、「Visual Studio 2008」や「Expression Studio」、無料の「Visual Web Developer Express Edition」でもSilverlightアプリケーションを開発できるようにした。開発ツールは「Visual Studio 2」に含まれている。なお、「Visual Studio 2005」のユーザーはSilverlight用にアプリケーションを構築できないものの、「Visual Web Developer」ツールにアクセスすることは可能だ。
また、MicrosoftはEclipse開発プラットフォーム上でSilverlightを開発できるよう、Eclipse Foundationのメンバー企業であるフランスのSoyatecによるプロジェクトに資金提供している。Soyatecは、Eclipse IDEにSilverlight開発機能を統合するプロジェクトを主導することになっている。同プロジェクトは「Eclipse Public License Version 1.0 on SourceForge」の下で提供され、オープンソースのEclipseプロジェクトの1つとして提出される予定だ。
さらには「Silverlight Control Pack」も提供され、開発者コミュニティのMSDNに「Silverlight XAML」ボキャブラリの技術仕様が公開される。Microsoftによると、Control PackはOSI承認ライセンスである「Microsoft Permissive License」の下でリリースされるという。
Microsoftの開発プラットフォーム・グループ担当ディレクター、ブライアン・ゴールドファーブ(Brian Goldfarb)氏の話では、開発者がSilverlight XAMLボキャブラリ・ツーリングを読み書きできるよう、XAMLボキャブラリは同社の「オープン仕様の約束(Open Specifications Promise)」下で提供するとのことだ。
現在、Silverlightはペーニングの問題が解決され、GoogleのWebブラウザ「Google Chrome」ブラウザ内で動作している、とガスリー氏は語った。Silverlight 2 はSilverlightのWebサイトからダウンロードでき、すでにSilverlightを使用している場合は自動的にバージョンアップされる。
(Paul Krill/InfoWorld米国版)
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