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[米国] 【Saugatuck Technologyリポート】
オープンソース成功の原動力は急速な商業化

マイクロソフトやIBMなど、大手ベンダーが下支えしたおかげ?

(2008年12月22日)

 米国の調査会社Saugatuck Technologyは12月18日、オープンソースに関するリポートを発表した。その中で同社は、現在におけるオープンソース・ソフトウェアの成功の原動力は、急速な商業化であり、開発者の支持や活動参加ではないと指摘した。

 「Power, Speed and Assimilation: Open Source Changes the Industry, and the Industry Changes Open Source(パワー、スピード、融合:オープンソースが業界を変え、業界がオープンソースを変える)」と題された小リポートでは、「オープンソースにとって最も重要な後押しとなっているのは、IBMやMicrosoftなど、大手ITベンダーによるオープンソースへの取り組みだ」と記されている。

 また、同リポートは、「今やオープンソースは、開発者主導のプロジェクトよりも、特定企業の商業的な管理下にある製品とのかかわりのほうが深くなっている」と指摘している。

 Saugatuckのマネージング・ディレクターで、同リポートの共著者であるブルース・グプティル(Bruce Guptill)氏は、「現在のオープンソース・ソフトウェアは、だれも考えもしなかったものになっている。オープンソースは著しい商業化によって、ほとんどのIT担当役員やソフトウェア業界幹部の理解や予想を超え、加速度的に普及/変化してきた」と述べた。

 「現在、ほとんどのオープンソース・ソフトウェアは、管理/組織化された開発コミュニティから提供されており、ソフトウェア・ベンダーがその主要メンバーとなっている。オープンソース分野で最も影響力のあるソフトウェア・ベンダーの一部は、われわれが基幹エンタープライズ・ソリューションを購入する有力企業でもある。例えば、IBM、Microsoft、Oracle、SAP、Sunなどの面々だ」(同リポートより)

 クローズドソースの商用ソフトウェア最大手で、オープンソースの敵と見られてきたMicrosoftを含むこうした企業が、オープンソースのビジネスへの普及に大きく貢献していることは、皮肉に見えるかもしれない。

 だが、それはオープンソースの普及に貢献したというよりも、自社の商用ソフトウェアの開発段階で、結果的にオープンソースの開発を行ったといったほうが正しいだろう。Microsoftや他社は市場の要請から、オープンソースの一部の要素を、自社技術に組み込まなくてはならなくなったという経緯があるからだ。

 なお、Saugatuckのリポートは、ベンダーや企業のIT担当役員、開発者団体など、幅広い分野から得たデータをまとめて作成されており、同社のWebサイトでダウンロード販売されている。

(John E. Dunn/Techworld.com)




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