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オープンソース

[米国]
Javaの生みの親、「Javaのオープンソース化」と「サンのEclipse加盟」を否定

(2006年05月12日)

米国サン・マイクロシステムズのバイスプレジデント兼サン・フェローで、Javaエンタープライズ/ディベロッパー・グループのCTOを務める、 ジェームズ・ゴスリング氏。同氏はJavaの生みの親として知られる。

 米国サン・マイクロシステムズが、オープンソース・コミュニティにJavaの管理をゆだねたり、Eclipse Foundationに参加したりすることを期待している人は、Javaの第一人者であるジェームズ・ゴスリング氏の考えを知ると、さぞがっかりするに違いない。

 サンのJavaエンタープライズ/ディベロッパー・グループのCTO(最高技術責任者)で、Javaの生みの親とされているゴスリング氏は今週、InfoWorld オンライン米国版の取材に対し、「サンは“Javaには互換性テストが必要”という立場を堅持しており、すでにオープンソース的なやり方でJava技術の多くを提供している」と語った。また、Javaを完全にオープンソース化する可能性については、「熱烈な関心を持つ人が大勢いるが、そうした関心に値するようなことは何もないと思う」と否定した。

 同氏によると、Javaのソースコードはすでに10年前から提供されており、Javaの現在のモデルはオープンソース・モデルに近いという。しかしながら、サンは、ネットワーク・サービス・ソフトウェアの「Java Enterprise System」や、サービスとサポートの販売によって収益を得ており、「サンはJavaから利益を上げることに成功している」(同氏)という。

 また、Javaの互換認定が基本的に互換性テストに合格したソフトウェアだけに与えられていることについて、同氏は、「Java開発者はJavaの相互運用性と信頼性が維持されることを望んでおり、われわれがテストに関して厳正な姿勢を取っていることを強く支持してくれている」と語った。

 一方、ゴスリング氏は、サンがオープンソース開発ツールの開発を推進するEclipse Foundationに加盟する可能性はないと明言している。現在、同団体に加盟していない大手ITベンダーはサンとマイクロソフトだけだが、同氏は、「Eclipse Foundationに加盟することは、われわれにとって大きな後退になると考えている。われわれがオープンソース化したNetBeansは、Eclipseよりも長い歴史がある」と主張する。

 また、同氏は、Eclipse Foundationが提供するGUI作成用ツールキット「SWT(Standard Widget Toolkit)」がEclipseの相互運用性を損ねていると指摘している。同氏によると、「SWTはWindows APIをベースにしているため、他のプラットフォーム上で利用する際に問題が生じる」という。

 ゴスリング氏のEclipseとSWTに関する発言に対し、Eclipse Foundationのマーケティング担当ディレクター、イアン・スカーレット氏は、次のように反論している。

 「EclipseプラットフォームはLinux、Solaris、Mac、Windows上で円滑に動作しており、SWT APIは展開プラットフォームに依存している。SWTの強みは、実際には展開プラットフォームのネイティブAPIを使用することにある。ジェームズはEclipseの仕組みをよく理解していないのかもしれない」

 スカーレット氏は加えて、EclipseはNetBeansに後れを取ってはいないとし、「Eclipseは非常に人気があり、フル機能のIDE(統合開発環境)としてJavaの世界では最大のシェアを占めている」と主張した。

 なお、ゴスリング氏は、JavaからPHPのようなスクリプト言語に人気が流れているのではないかという質問に対し、「PHPやRubyアプリケーションを開発している人の多くは、実のところはJavaも使っている」と両者の共存を強調した。

 米国サンフランシスコで5月16日から開催される「2006 JavaOne Conference」では、Java Community Processで先ごろ承認された「Java Enterprise Edition(Java EE)5に注目が集まる見通しだ。Java EE 5では、使いやすさの向上とWebサービス・プログラミングの強化が図られており、開発者にとっての複雑さを軽減することを第一の目的としている。「われわれは今後、Java EE 5を前面に押し出すつもりだ」とゴスリング氏は述べた。

(ポール・クリル/InfoWorld オンライン米国版)




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