【 ここから本文 】

オープンソース

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


オープンソース

[米国]
OSSベンダー幹部ら、オープンソース・モデルのさらなる定着を予測

(2006年06月23日)

 オープンソース・ソフトウェアのパラダイムは、ソフトウェア市場に大きな変化をもたらしてきたが、今日ではもはや、オープンソース自体が当たり前の存在となりつつあり、あと5年もたてばこれまでのように大きく騒がれることもなくなるだろう──。6月21日に米国シリコンバレーのコンピュータ歴史博物館で催された討論会「The Open Source Effect(オープンソース効果)」で、米国スパイクソース、ジェイボス、サン・マイクロシステムズなどのベンダー幹部らは、上のように口をそろえた。

 米国チャーチル・クラブの主催で開かれた今回の討論会では、参加パネリストたちが、オープンソースのビジネス・モデルをはじめ、大手商用ソフトウェア・ベンダーのオープンソース対応など、さまざまな事項について討論を繰り広げた。

 スパイクソースのCEO、キム・ポレーゼ氏は、オープンソース・ソフトウェアの開発・提供を中心に据える同社と、同氏が以前に設立しCEOも務めていた商用ソフトウェア・ベンダー、マリンバのビジネス・モデルの違いについて、「以前とは状況が一変した。製品を市場に出す方法について、かなりの独創性が必要とされる」と述べた。スパイクソースは現在、中小規模企業によるオープンソース・ソフトウェアの利用を促進するために付加価値再販業者(VAR)との連携に注力しているという。

 エンタープライズDBのCEO、アンディ・アスター氏は、「オープンソースの世界では確固としたビジネス・モデルが確立されていないため、今まさに魅力的な時期にあると言えるが、クライアント・サーバ・モデルがそうであったように、オープンソースもやがてITシステムの基盤の一部となり、5年後には退屈なものと見なされるようになるだろう」と語った。

 ジェイボスの創設者で、現在はレッドハットでジェイボス部門担当シニア・バイスプレジデント兼ゼネラル・マネジャーを務めているマーク・フルーリ氏は、オープンソース・ソフトウェアを開発している人々がきちんと報酬を得られるようにしなければならないと主張し、「われわれはそのために尽力している」と強調した。

 サン・マイクロシステムズのソフトウェア担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのリッチ・グリーン氏は、「サンはオープンソース・ベンダーではないが、オープンソースに対しては大いに貢献してきた」と主張したうえで、「当社は元来、無償で提供されていたBerkeley UnixとNetwork File Systemを主軸に事業を始めた」と語った。

 また、パネリストたちは、マイクロソフト、IBM、オラクル、SAPなどの大手商用ソフトウェア・ベンダーの今後の対応についてコメントを求められたが、その意見は分かれた。

 OSDL(Open Source Development Labs)のCEO、スチュアート・コーエン氏は、「マイクロソフトが自社のアプリケーションをすべてオープンソース化すれば、非常に大きな市場機会が得られるだろう」と述べた。

 ジェイボスは現在、マイクロソフトと提携を結んでいるが、一方、オラクルについてフルーリ氏は、「ラリー(オラクルCEOのラリー・エリソン氏)はオープンソースに夢中になっているようだが、本当はそれほど必要と考えていない」と指摘した。オラクルは、レッドハットがジェイボスを買収する以前に、ジェイボスの買収に関心を示しているとうわさされていた。

 一方、スパイクソースのポレーゼ氏は、「IBMは、オープンソースを以前から受容しており、いずれ自社のビジネスをオープンソースによって推進していく方法を見いだすだろう」との見方を示した。

 また、オープンソースが、多額のライセンス料を前払いさせる方式から、ソフトウェアを無償で提供し、サービスやサポートによって収入を得る方式へとビジネス・モデルを転換させたことは、ビジネス上マイナスに見えるかもしれないが、ソフトウェア市場全体の成長を促すというプラスの面もあり、「今後も成長する余地が確実にある」とポレーゼ氏は主張した。

(ポール・クリル/InfoWorld オンライン米国版)




▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

「Borland SilkPerformer」(ボーランド)

予想外のアクセス集中によるシステム・ダウンをどう防ぐか?

期間限定の月額ライセンスで低コストを実現した負荷テスト・ツール

「Borland StarTeam」(ボーランド)

増えてきた遠隔地との共同開発だが、課題は山積。どう解決するか?

今、構成・変更管理ツールが注目されている理由


Weekly Ranking

集計期間:11/16〜11/22


連載

【連載】エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション]

エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション](全8回)

業務アプリ、ネットワーク、セキュリティ……分野ごとの“雄”を一挙紹介

第1回:業務アプリケーション
第2回:ネットワーク
第3回:プラットフォーム/ミドルウェア
第4回:セキュリティ
第5回:モニタリング
第6回:ストレージ管理
第7回:開発言語
第8回:開発ツール

スペシャル・フォーカス

オープンソースが「開発系」で強い理由

開発者とOSSの良好な関係を生むエコシステム

オープンソース非採用の理由、英国の場合は「顧客からの要請」と「ライセンス上の制約」

ソフト開発会社の多くはオープンソースを支持

レッドハットとノベル、企業向けLinuxのアップデート版をそれぞれ発表

いずれも次期メジャー・リリースまでの「つなぎ的」製品として各種機能を拡充

サン、Solarisのオープンソース版「OpenSolaris 2008.05」を正式リリース

オープンソース・プロジェクト開始から3年、初の非開発者向け

【Gartner調査】2010年にはSaaSプロバイダーの90%がOSSを利用

ソフトウェアの調達コスト引き下げがねらい

サン、買収後初のアップグレード版「MySQL 5.1」をリリースへ

パーティショニング/イベント・スケジューリング機能などを強化

Videoインタビュー

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

Linuxの生みの親がVistaについて忌憚なく言及

キーパーソン

GPLv3は企業ユーザーへの「招待状」――FSF代表ストールマン氏が強調

「プロプライエタリ製品はビジネスの革新を妨げる!」

「ベンダー・ロックインを回避し、公平な競争社会を」

IPA OSSセンター長の田代氏が強調

「FLOSSのインパクトに今から備えよ」

LinuxWorldでグーグルのスタイン氏が熱弁

Wikipediaの創始者が語る検索エンジンの理想像

「ユーザーは検索エンジンのアルゴリズムを知る権利がある」

「OSSコミュニティの仕事はソフトだけでは終わらない」

“コモンズ”のレッシグ氏がLinuxイベントで強調


OSS業務アプリケーション

オープンソースVoIP「Asterisk」エンタープライズ展開の現実味

大規模企業はOSSのメリットを電話においても享受できるか

フリーソフト/オープンソース・グループウェアという「選択肢」

メリットは価格の安さとカスタマイズの自由度の高さ

「オープンソース業務アプリケーション」の時代

エンタープライズ・レベルの注目ソフトを12分野で一挙紹介

キャッチアップ

AT&T、「Android」への支持を表明

「グーグル製品以外のアプリも提供できる保証が得られたため」と同社

Linuxコードのコントリビューター、今では大半が企業勤務者

カーネルへの貢献はRed Hat、Novell、IBMの3社で全体の28.4%

マイクロソフトの「情報公開」にオープンソース・コミュニティから失望の声

「相互運用性原則はお題目にすぎない」

レッドハットとノベル、Linuxを標的にした特許侵害訴訟に直面

Linuxにかかわる初の特許侵害訴訟、ノベルは訴訟却下の申し立てを検討

「GPLv3」の最終ドラフトが公開――正式版リリースは6月29日

マイクロソフトのLinux特許問題にも対応

「オープンソース・ソフトのセキュリティ・バグは1,000行に1件」

国土安全保障省の外郭団体が明らかに

非営利団体のOSA、オープンソース・ソフトの相互運用に向けて本格始動

今後の活動内容と新プロジェクトもあわせて発表


Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国