【 ここから本文 】

オープンソース

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


オープンソース

[米国]
ノベル、「SUSE Linux Enterprise 10」のプレビュー版を公開

(2006年07月03日)

 米国ノベルは6月27日、「SUSE Linux Enterprise 10」のプレビュー版を公開したと発表した。同社のWebサイトからダウンロードできる。

 同ソフトウェアはほぼ完成版に近いプレリリース版で、ノベルのLinuxマーケティング・ディレクター、ジャスティン・スタインマン氏は声明の中で、「Linux(ディストリビューション)がどのように改善されたかを、だれもが簡単に体験できるようにした。試した人のほとんどは、数週間後にリリースされる完成版を採用したいと思うはずだ」と述べている。

 プレリリース版には、オフィス・ソフトウェア「OpenOffice.org 2.0」、Webブラウザ「Firefox 1.504」、Exchange互換メール・クライアント「Evolution 2.6」、メッセージング・クライアント「GAIM 1.5」、デスクトップ検索ソフトウェア「Beagle」など、多数の多数のエンタープライズ・デスクトップ・コンポーネントがプリインストールされている。

 Windows Vistaと同じように、GUIの改良に重点が置かれており、3D仮想デスクトップ、ウインドウの透明度調節などの機能を備えている。デフォルトでは、「GNOME 2.12」デスクトップ環境をOpenGLベースのX Server「Xgl」、コンポジット/ウィンドウ・マネージャ「Compiz」とともに使用するが、オプションで「KDE 3.5」デスクトップ環境も選択できる。ちなみに、KDEのサポートを中止するという以前の計画は、ユーザーに不評だったため撤回された。

 サーバ・エディションの大きな特徴は、「Xen 3.0」ハイパーバイザを統合していること。Xenは注目を集めているオープンソースのシステム仮想化ソフトウェアで、インテルのVirtualization Technology(VT)ハードウェアをサポートしている。

 今回のプレビュー版(CDイメージとして配布されている)はx86およびx86-64アーキテクチャしかサポートしていないが、完成版ではそれ以外のプラットフォームもいくつかサポートするという。デスクトップ・エディションは約50ドルで販売され、サーバ・エディションには各種のサブスクリプション・プランが用意されている。

 なお、ノベルは、SUSE Linux Enterprise 10のコードを6月中にフィックスし、7月中旬に完成版を顧客へ出荷する予定としている。

 ノベルは米国ユタ州で3月後半に開催した「BrainShare Global 2006」で、サーバ・エディション「SUSE Linux Enterprise Server(SLES) 10」とデスクトップ・エディション「SUSE Linux Enterprise Desktop(SLED) 10」のベータ版の配布を開始した。その時点で同社は、SUSE Linux Enterprise 10の完成版リリースは今夏の予定だと表明していた。現在、SUSE Linux Enterpriseのサイトには、SUSE Linux Enterprise 10の完成版は「2006年第3四半期」にリリース予定と記されている。

 ちなみに、SUSE Linux Enterprise 10はコミュニティ・プログラム(openSUSEプロジェクト)で開発されたディストリビューション「OpenSUSE 10.1」をベースにしているが、ノベルの社内メモによると、OpenSUSEで初めて導入されたパッケージ管理システムにかかわる問題などが、このエンタープライズ・エディションのリリース計画を遅らせてきた原因のようだ。

 OpenSuse 10.1では、旧SuSEリナックスの「YaST2」と旧ジミアンの「Ximian Red Carpet」の機能要素を組み合わせようとして、オープンソースのRPMベースの新しいプログラム・パッケージ管理システムが採用された。しかし、このシステムが問題を引き起こす原因になってきた。それは、ノベルがほぼ同時期に買収したSuSEリナックスとジミアンの機能要素を結合しようとするその他の試みのいくつかと似た状況である。

 これまでに何人かの旧SuSEリナックスの幹部や技術者がノベルを去った理由の一端は、買収したこれらの2社の文化の間の摩擦にあると見られている。例えば、GNOMEを支持してKDEを外すという決定(不評で結局取りやめられた)は、ジミアンの技術がGNOMEベースだったことに起因していると業界観測筋は指摘している。

 アナリストによると、ノベルがLinuxに支えられた大手オープンソース・ソフトウェア会社に生まれ変わるという構想はまだ実現されておらず、Linuxビジネスの業績が振るわないことがCEOジャック・メスマン氏の解任に同社取締役会が踏み切る一因となったという。先週、同氏に代わってロナルド・ホブスピアン氏がCEOに就任した。

(マシュー・ブールスマ/Techworld オンライン英国版)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

「Borland SilkPerformer」(ボーランド)

予想外のアクセス集中によるシステム・ダウンをどう防ぐか?

期間限定の月額ライセンスで低コストを実現した負荷テスト・ツール

「Borland StarTeam」(ボーランド)

増えてきた遠隔地との共同開発だが、課題は山積。どう解決するか?

今、構成・変更管理ツールが注目されている理由


Weekly Ranking

集計期間:11/16〜11/22


連載

【連載】エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション]

エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション](全8回)

業務アプリ、ネットワーク、セキュリティ……分野ごとの“雄”を一挙紹介

第1回:業務アプリケーション
第2回:ネットワーク
第3回:プラットフォーム/ミドルウェア
第4回:セキュリティ
第5回:モニタリング
第6回:ストレージ管理
第7回:開発言語
第8回:開発ツール

スペシャル・フォーカス

オープンソースが「開発系」で強い理由

開発者とOSSの良好な関係を生むエコシステム

オープンソース非採用の理由、英国の場合は「顧客からの要請」と「ライセンス上の制約」

ソフト開発会社の多くはオープンソースを支持

レッドハットとノベル、企業向けLinuxのアップデート版をそれぞれ発表

いずれも次期メジャー・リリースまでの「つなぎ的」製品として各種機能を拡充

サン、Solarisのオープンソース版「OpenSolaris 2008.05」を正式リリース

オープンソース・プロジェクト開始から3年、初の非開発者向け

【Gartner調査】2010年にはSaaSプロバイダーの90%がOSSを利用

ソフトウェアの調達コスト引き下げがねらい

サン、買収後初のアップグレード版「MySQL 5.1」をリリースへ

パーティショニング/イベント・スケジューリング機能などを強化

Videoインタビュー

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

Linuxの生みの親がVistaについて忌憚なく言及

キーパーソン

GPLv3は企業ユーザーへの「招待状」――FSF代表ストールマン氏が強調

「プロプライエタリ製品はビジネスの革新を妨げる!」

「ベンダー・ロックインを回避し、公平な競争社会を」

IPA OSSセンター長の田代氏が強調

「FLOSSのインパクトに今から備えよ」

LinuxWorldでグーグルのスタイン氏が熱弁

Wikipediaの創始者が語る検索エンジンの理想像

「ユーザーは検索エンジンのアルゴリズムを知る権利がある」

「OSSコミュニティの仕事はソフトだけでは終わらない」

“コモンズ”のレッシグ氏がLinuxイベントで強調


OSS業務アプリケーション

オープンソースVoIP「Asterisk」エンタープライズ展開の現実味

大規模企業はOSSのメリットを電話においても享受できるか

フリーソフト/オープンソース・グループウェアという「選択肢」

メリットは価格の安さとカスタマイズの自由度の高さ

「オープンソース業務アプリケーション」の時代

エンタープライズ・レベルの注目ソフトを12分野で一挙紹介

キャッチアップ

AT&T、「Android」への支持を表明

「グーグル製品以外のアプリも提供できる保証が得られたため」と同社

Linuxコードのコントリビューター、今では大半が企業勤務者

カーネルへの貢献はRed Hat、Novell、IBMの3社で全体の28.4%

マイクロソフトの「情報公開」にオープンソース・コミュニティから失望の声

「相互運用性原則はお題目にすぎない」

レッドハットとノベル、Linuxを標的にした特許侵害訴訟に直面

Linuxにかかわる初の特許侵害訴訟、ノベルは訴訟却下の申し立てを検討

「GPLv3」の最終ドラフトが公開――正式版リリースは6月29日

マイクロソフトのLinux特許問題にも対応

「オープンソース・ソフトのセキュリティ・バグは1,000行に1件」

国土安全保障省の外郭団体が明らかに

非営利団体のOSA、オープンソース・ソフトの相互運用に向けて本格始動

今後の活動内容と新プロジェクトもあわせて発表


Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国