【 ここから本文 】

オープンソース

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


オープンソース

[米国]
ノベル、「SUSE Linux Enterprise Server 10」を発表──「Xen 3.0」をサポート

(2006年07月18日)

 米国ノベルは7月17日、サーバおよびデスクトップ向けLinuxディストリビューションの最新版「SUSE Linux Enterprise Server 10」を発表し、自社のオープンソースOSに企業顧客を引きつける新たな販売戦略を推進していく方針を明らかにした。

 SUSE Linux Enterprise Server 10の特徴は、単一サーバ上で複数のOSを同時に稼働させることのできる「Xen 3.0」ハイパーバイザをサポートすること。ノベルのマーケティング・ディレクター、ジャスティン・スタインマン氏は、「Xen 3.0の仮想化技術を活用して、複数の作業負荷を1台のサーバにまとめて、企業の費用削減を支援できる」と説明している。

 同製品にはほかにも、アプリケーションのセキュリティを確保するためのツールキット「AppArmor」の新版が含まれる。同ツールキットはデスクトップおよびサーバの両エディションに付属する。

 SUSE Linux Enterprise Server 10では、システムのプロセッサの種類や数に関係なく一律の料金を課すことによって価格設定の簡素化が図られている。価格は、ベーシック・サブスクリプションが年間349ドルから、年中無休のテクニカル・サポートを含むプライオリティ・サブスクリプションが年間1,499ドルから。例外は、メインフレーム向けの価格で、年間のサブスクリプション料金は1万1,999ドル〜1万8,000ドルとなっている。ノベルでは、1台のサーバ上でSUSE Linux Enterprise Server 10の複数の仮想化インスタンスを稼働するユーザーに対しては追加料金を請求しないとしている。

 また、ノベルは今回の発表に伴い、デスクトップ向けLinuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise Desktop」もアップデートした。同製品には、オープンソースのオフィス生産性スイート「OpenOffice.org 2.0」をはじめ、「Microsoft Exchange」や「Groupwise」との互換を持つデスクトップ・クライアント「Evolution 2.6」、デスクトップ検索ツール「Beagle」、Webブラウザ「Firefox」などの製品が新たなコンポーネントとして含まれている。

 SUSE Linux Enterprise Desktopには、ほかにも、「Desktop Effects」と呼ばれる新開発のインタフェース「Xgl」が付属する。Xglは、画面の切り替えが従来よりも容易なった3Dビュー機能を備える。また、アプリケーションのスタート・ボタンを左下隅に配置されるなど、新規ユーザーでも親しみを持てるように、Windowsの一部の要素が取り入れられている。

 SUSE Linux Enterprise Desktopのサブスクリプション料金は年間デバイス1台当たり50ドル。この料金には90日間のインストール・ヘルプと契約期間中の製品アップデートが含まれる。

 スタインマン氏によると、ノベルはSUSE Linux Enterprise Desktopの初のサービス・パックをリリースする年末に、仮想化機能を追加する計画だという。

 「当社ではXenをデスクトップの領域にまで広げることを目指している」と同氏は強調した。

 業界のアナリストらは、今回ノベルが発表した新製品は、これまでLinux市場の売上げ拡大の大部分を占めていたレッドハットのマーケット・シェアを奪う可能性が高いと分析している。レッドハットは、今年12月に同社の「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)5」をアップグレードすると同時にXen仮想化技術も追加する見通しだ。

 一方、米国IBMはこの日、SUSE Linux Enterprise 10の動作をサポートしたローエンド・サーバを発表したほか、同社の各種ミドルウェア製品でXenを初めてサポートしたことを明らかにした。

(ジェームズ・ニコライ/IDG News Service パリ支局)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


連載

【連載】エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション]

エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション](全8回)

業務アプリ、ネットワーク、セキュリティ……分野ごとの“雄”を一挙紹介

第1回:業務アプリケーション
第2回:ネットワーク
第3回:プラットフォーム/ミドルウェア
第4回:セキュリティ
第5回:モニタリング
第6回:ストレージ管理
第7回:開発言語
第8回:開発ツール

Videoインタビュー

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

Linuxの生みの親がVistaについて忌憚なく言及

ホワイトペーパー

「Borland SilkPerformer」(ボーランド)

予想外のアクセス集中によるシステム・ダウンをどう防ぐか?

期間限定の月額ライセンスで低コストを実現した負荷テスト・ツール

「Borland StarTeam」(ボーランド)

増えてきた遠隔地との共同開発だが、課題は山積。どう解決するか?

今、構成・変更管理ツールが注目されている理由

キーパーソン

GPLv3は企業ユーザーへの「招待状」――FSF代表ストールマン氏が強調

「プロプライエタリ製品はビジネスの革新を妨げる!」

「ベンダー・ロックインを回避し、公平な競争社会を」

IPA OSSセンター長の田代氏が強調

「FLOSSのインパクトに今から備えよ」

LinuxWorldでグーグルのスタイン氏が熱弁

Wikipediaの創始者が語る検索エンジンの理想像

「ユーザーは検索エンジンのアルゴリズムを知る権利がある」

「OSSコミュニティの仕事はソフトだけでは終わらない」

“コモンズ”のレッシグ氏がLinuxイベントで強調


スペシャル・フォーカス

オープンソースが「開発系」で強い理由

開発者とOSSの良好な関係を生むエコシステム

オープンソース非採用の理由、英国の場合は「顧客からの要請」と「ライセンス上の制約」

ソフト開発会社の多くはオープンソースを支持

レッドハットとノベル、企業向けLinuxのアップデート版をそれぞれ発表

いずれも次期メジャー・リリースまでの「つなぎ的」製品として各種機能を拡充

サン、Solarisのオープンソース版「OpenSolaris 2008.05」を正式リリース

オープンソース・プロジェクト開始から3年、初の非開発者向け

【Gartner調査】2010年にはSaaSプロバイダーの90%がOSSを利用

ソフトウェアの調達コスト引き下げがねらい

サン、買収後初のアップグレード版「MySQL 5.1」をリリースへ

パーティショニング/イベント・スケジューリング機能などを強化

OSS業務アプリケーション

オープンソースVoIP「Asterisk」エンタープライズ展開の現実味

大規模企業はOSSのメリットを電話においても享受できるか

フリーソフト/オープンソース・グループウェアという「選択肢」

メリットは価格の安さとカスタマイズの自由度の高さ

「オープンソース業務アプリケーション」の時代

エンタープライズ・レベルの注目ソフトを12分野で一挙紹介

キャッチアップ

AT&T、「Android」への支持を表明

「グーグル製品以外のアプリも提供できる保証が得られたため」と同社

Linuxコードのコントリビューター、今では大半が企業勤務者

カーネルへの貢献はRed Hat、Novell、IBMの3社で全体の28.4%

マイクロソフトの「情報公開」にオープンソース・コミュニティから失望の声

「相互運用性原則はお題目にすぎない」

レッドハットとノベル、Linuxを標的にした特許侵害訴訟に直面

Linuxにかかわる初の特許侵害訴訟、ノベルは訴訟却下の申し立てを検討

「GPLv3」の最終ドラフトが公開――正式版リリースは6月29日

マイクロソフトのLinux特許問題にも対応

「オープンソース・ソフトのセキュリティ・バグは1,000行に1件」

国土安全保障省の外郭団体が明らかに

非営利団体のOSA、オープンソース・ソフトの相互運用に向けて本格始動

今後の活動内容と新プロジェクトもあわせて発表

Weekly Ranking

集計期間:10/05〜10/11



Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国