【 ここから本文 】

オープンソース

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


オープンソース

[米国]
Red Hat、Linuxにリアルタイム機能を追加する新ソフトを発表

金融業界を主なターゲットに2008年初めに出荷予定

(2007年12月05日)

 米国Red Hatは12月4日、メッセージング/リアルタイム/グリッド機能を統合したソフトウェア「Red Hat Enterprise MRG(Messaging、Realtime、Grid)」を発表した。同ソフトはLinux OSにリアルタイム処理機能を追加するもので、メッセージングやトランザクションの高速処理ニーズが高い金融サービス業界を中心に提供していく構えだ。

 MRGは、2008年初めにサブスクリプション・ベースで正式出荷される予定。近くパブリック・ベータ版が公開される予定で、オンライン登録をすればベータ版を入手できる。

 MRGは、IBMの「MQSeries」やTibco Softwareの「Tibco」といったメッセージング・ミドルウェアと同様の役割を果たす。加えて、リアルタイム機能やタスク割り当て機能、処理能力割り当て機能により、ミドルウェアの機能拡張を実現するという。

 Red Hatの製品マネジャー、ブライアン・チェ(Bryan Che)氏によると、MRGは、リアルタイム処理機能をOSに付加するだけでなく、タスクのスケジュール管理、異機種混在環境におけるリソースの最適な割り当ても可能にするという。

 例えば、企業内にあるWindowsのデスクトップPCが待機状態になっている場合、そのPCをMRGが全PCのリソース・プールに自動的に組み入れ、他のタスクに割り当てる。ただし、この機能は、インテルのデスクトップ管理技術である「vPro」をMRGに統合する必要がある。

 MRGは、企業内におけるオープンソース基盤の確立を目指す2つのキー・プロジェクトで開発された技術を使用している。プロジェクトのうちの1つは、異なるシステム間におけるメッセージの表示方法/処理方法などに関する標準プロトコル「Advanced Message Queuing Protocol(AMQP)」を開発している。Cisco Systems、Credit Suisse、JP Morgan Chaseなどが同プロジェクトを支援している。

 もう1つのプロジェクトは、ウィスコンシン大学で開発された高スループット・コンピューティングの実現を目指すオープンソース・プロジェクト「Condor」である。Red Hatは、ウィスコンシン大学とチームを組み、Open Source Initiativeの承認済みライセンスとしてCondorのソースコードを提供している。また、Condorが進める技術開発プロジェクトに出資する意向も示している。

 The 451 Groupの主任アナリスト、ウィリアム・フェローズ(William Fellows)氏は、MRGが既存のメッセージング基盤に取って代わる可能性は低いとしながらも、「OSによるトランザクションの高速処理が求められるようなIT環境にとっては非常に有効だ」と、MRGを高く評価している。

 同氏によるとMRGの機能は、メッセージ要素のわずかな遅延によってアービトラージ(裁定取引:金融商品のあるべき価格と市場価格の差を利用して利ざやを稼ぐ手法)のチャンスが生まれるような金融サービス業界にとって重要だが、他の企業でも役立つ可能性があるという。

 またFellows氏は、「IBMが近々投入予定のMQSeriesアップデート版よりも先に、Red HatはMRGをリリースしたいのだろう」との見解を示している。

(Elizabeth Montalbano/IDG News Service ニューヨーク支局)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

「Borland SilkPerformer」(ボーランド)

予想外のアクセス集中によるシステム・ダウンをどう防ぐか?

期間限定の月額ライセンスで低コストを実現した負荷テスト・ツール

「Borland StarTeam」(ボーランド)

増えてきた遠隔地との共同開発だが、課題は山積。どう解決するか?

今、構成・変更管理ツールが注目されている理由


Weekly Ranking

集計期間:11/16〜11/22


連載

【連載】エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション]

エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション](全8回)

業務アプリ、ネットワーク、セキュリティ……分野ごとの“雄”を一挙紹介

第1回:業務アプリケーション
第2回:ネットワーク
第3回:プラットフォーム/ミドルウェア
第4回:セキュリティ
第5回:モニタリング
第6回:ストレージ管理
第7回:開発言語
第8回:開発ツール

スペシャル・フォーカス

オープンソースが「開発系」で強い理由

開発者とOSSの良好な関係を生むエコシステム

オープンソース非採用の理由、英国の場合は「顧客からの要請」と「ライセンス上の制約」

ソフト開発会社の多くはオープンソースを支持

レッドハットとノベル、企業向けLinuxのアップデート版をそれぞれ発表

いずれも次期メジャー・リリースまでの「つなぎ的」製品として各種機能を拡充

サン、Solarisのオープンソース版「OpenSolaris 2008.05」を正式リリース

オープンソース・プロジェクト開始から3年、初の非開発者向け

【Gartner調査】2010年にはSaaSプロバイダーの90%がOSSを利用

ソフトウェアの調達コスト引き下げがねらい

サン、買収後初のアップグレード版「MySQL 5.1」をリリースへ

パーティショニング/イベント・スケジューリング機能などを強化

Videoインタビュー

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

Linuxの生みの親がVistaについて忌憚なく言及

キーパーソン

GPLv3は企業ユーザーへの「招待状」――FSF代表ストールマン氏が強調

「プロプライエタリ製品はビジネスの革新を妨げる!」

「ベンダー・ロックインを回避し、公平な競争社会を」

IPA OSSセンター長の田代氏が強調

「FLOSSのインパクトに今から備えよ」

LinuxWorldでグーグルのスタイン氏が熱弁

Wikipediaの創始者が語る検索エンジンの理想像

「ユーザーは検索エンジンのアルゴリズムを知る権利がある」

「OSSコミュニティの仕事はソフトだけでは終わらない」

“コモンズ”のレッシグ氏がLinuxイベントで強調


OSS業務アプリケーション

オープンソースVoIP「Asterisk」エンタープライズ展開の現実味

大規模企業はOSSのメリットを電話においても享受できるか

フリーソフト/オープンソース・グループウェアという「選択肢」

メリットは価格の安さとカスタマイズの自由度の高さ

「オープンソース業務アプリケーション」の時代

エンタープライズ・レベルの注目ソフトを12分野で一挙紹介

キャッチアップ

AT&T、「Android」への支持を表明

「グーグル製品以外のアプリも提供できる保証が得られたため」と同社

Linuxコードのコントリビューター、今では大半が企業勤務者

カーネルへの貢献はRed Hat、Novell、IBMの3社で全体の28.4%

マイクロソフトの「情報公開」にオープンソース・コミュニティから失望の声

「相互運用性原則はお題目にすぎない」

レッドハットとノベル、Linuxを標的にした特許侵害訴訟に直面

Linuxにかかわる初の特許侵害訴訟、ノベルは訴訟却下の申し立てを検討

「GPLv3」の最終ドラフトが公開――正式版リリースは6月29日

マイクロソフトのLinux特許問題にも対応

「オープンソース・ソフトのセキュリティ・バグは1,000行に1件」

国土安全保障省の外郭団体が明らかに

非営利団体のOSA、オープンソース・ソフトの相互運用に向けて本格始動

今後の活動内容と新プロジェクトもあわせて発表


Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国