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オープンソース

[米国]
Sun、Java開発ツールをNetBeansに一本化――自社ツールは開発打ち切りへ

Java StudioユーザーにはNetBeansへの移行を促す

(2007年12月12日)

 米国Sun Microsystemsは12月11日、自社のJava開発ツールである「Sun Java Studio Enterprise」と「同Creator」の開発を打ち切り、オープンソース・コミュニティが開発を手がける「NetBeans IDE」への移行をディベロッパーに促す方針を明らかにした。

12月4日にリリースされた「NetBeans IDE 6.0」

 NetBeansへの移行を目的としたプログラムはすでに始まっているようだ。netbeans.orgサイトのSun Java Studio Enterprise 8.1関連のページや同Creatorのページには、移行を推奨する理由も列挙されている。

 Sunは、EJB(Enterprise JavaBeans)とXML Webサービスに対するNetBeansの先進的なサポートを主な移行理由として挙げている。また、すべてのNetBeans開発ツールが1つのIDE(統合開発環境)にパッケージングされている点も理由だとしている。

 SunのNetBeans担当テクノロジー・エバンジェリスト、グレッグ・スポーラー(Greg Sporar)氏は、期日を決めてSun Java Studioツールの開発を打ち切るという話ではないとしたうえで、NetBeansへの移行についてこう説明する。

 「ユーザーが求めているのは、各種の機能を組み合わせて使うことのできる1つのツールとフレームワークだ。NetBeansはこうしたニーズに応えることができるため、われわれは(同IDEへの)移行を決めた。NetBeansは共通のコンポーネントとして、当社のあらゆるソフトウェア開発ツールの基盤となる」

 なお、既存顧客とのサポート契約を守るため、当面Sunのツールに対するサポートは継続すると、Sporar氏は語った。

 Sun Java Studio Enterpriseは、その名のとおりエンタープライズ・アプリケーションの開発に対応し、同CreatorはWebアプリケーション用のビジュアル開発環境を提供してきた。このうち、2004年にリリースされたCreatorは、Javaアプリケーション開発を容易にしたが、現在ではNetBeansでも同じ機能を利用することができる。

 これらのSun Java Studioツールはいずれも無料で提供されてきたが、今後は同じく無料のNetBeansに取って代われることになる。ただし、C、C++、Fortranのネーティブ・アプリケーション向けコンパイラとツールをセットにした「Sun Studio」については、今後も開発が継続される予定だ。

 NetBeans IDEの最新版は、12月4日にリリースされたばかりのバージョン6.0だ。この新版は、Javaだけでなく、CやC++、Ruby on Railsなどにも対応している点で新しい。「NetBeans 6.0は、もはやJavaのみの世界の開発環境ではない」とSporar氏は強調する。

 今後投入されるNetBeansの新バージョンでは、PHP(Hypertext Preprocessor)やGroovyなどのサポートも追加されることになっている。このうちPHPのサポートは、2008年上半期に投入予定のNetBeans IDE 6.1で追加される予定だ。

 NetBeans IDE 6.0は、強化されたコード・エディタやナビゲーション機能、コード検査機能に加え、Java EE 5をサポート。Project Matisseという開発コード名で呼ばれていたSwing GUIビルダ、データ・ソースの変更に応じてユーザー・インタフェースを変更するBeans Bindingも搭載している。

 また、Webアプリケーション開発用のVisual Web PackやSOAアプリケーション開発向けのEnterprise Packなど、これまでアドオン・パッケージの形で提供されていた技術もNetBeans本体に統合された。

 IBMやOracleなどの有力企業から支持されているEclipse Foundationと比べると、netbeans.orgへの注目度はさほど高くない。だが、同コミュニティに対するSunの支持姿勢は一貫している。

 Sunによると、netbeans.orgのメール・マガジン加入者は2004年時点で12万4,000人余りだったが、2007年には50万6,000人にまで拡大している。また、Eclipseを含むほかのIDEからNetBeansに移行するディベロッパーも増えているという。

(Paul Krill/InfoWorld米国版)




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