【 ここから本文 】

オープンソース

ソーシャルブックマークに登録 : Yahoo!ブックマークに登録 はてなブックマークに登録 del.icio.usに登録 newsing it!に登録 Buzzurlにブックマーク livedoorクリップに登録 Slashdotにタレコむ イザ!ブックマークに登録 Twitterでつぶやく
print 印刷用ページの表示


オープンソース

[米国]
Sun、OpenOffice.orgに対してもサポート・プログラムを提供へ

「サポート付きのOpenOffice」をディストリビューターが提供するモデル

(2007年12月17日)

 米国Sun Microsystemsは12月14日、オープンソースのオフィス・スイート「OpenOffice.org」に対する製品サポート・プログラムを提供する計画を明らかにした。同社はOpenOffice.orgをベースとした「StarOffice」(日本での製品名は「StarSuite」)を提供しているが、人気の高いOpenOffice.orgに対しても強くコミットしていく構えだ。

 SunでStarOffice/OpenOffice.orgおよびNetwork.comマーケティングを担当するシニア・ディレクター、マーク・ヘリング(Mark Herring)氏は、OpenOfficeの勢いをアピールしつつ、このサポート・プログラム計画の概要について語った。

OpenOffice.orgのプレゼンテーション機能「Impress」の操作画面

 Herring氏によれば、SunによるOpenOffice.orgのサポート料金は、1ユーザー当たり年額20ドルから。サポートは、同社がエンドユーザーに直接提供するのではなく、OpenOffice.orgを配布するディストリビューターに提供するという。「多くのディストリビューターがOpenOffice.orgを自社の製品として提供したがっていたが、今回、われわれが始めるようなバックライン・サポートを受ける手だてがこれまでなかった」(Herring氏)

 OpenOffice.orgと、それをベースにしたSunの商用製品であるStarOfficeは、Microsoft Officeとの互換性があるのが特徴だ。OpenOffice.orgとStarOfficeの両ソフトは、機能的には同一で、いずれもワープロ、表計算、プレゼンテーションといったオフィス・アプリケーションで構成されている。だが、これまでSunはStarOfficeのサポートしか提供していなかった。

 OpenOffice.orgへのサポートの提供開始により、OpenOffice.orgとStarOfficeには、これでほぼ違いがなくなるように思えるが、そうではない。両ソフトは「免責保証」の点で違いがある。Herring氏によると、Sunは、StarOfficeの利用にかかわる訴訟が発生した場合の免責をユーザーに保証しているが、OpenOffice.orgについては、今後もそうした免責保証は行わないという。

 OpenOffice.orgは現在、1週間に100万件のダウンロードがあり、累積ダウンロード回数は約1億1,000万ドルに達しているという。Sunはこれらの数字から、OpenOffice.orgのアクティブ・ユーザーが「数千万人」に上ると推計している。また、同社は、OpenOffice.orgユーザーは平均してやや若めで、ダウンロードは欧米のほうがアジア諸国より活発だと見ている。

 OpenOffice.orgの現行バージョンは2.3.1で、重要な新機能を備える次期バージョン2.4が2008年3月に登場する見通しだ。「Microsoft Officeは今もなお最も有力なツールだ。しかし、OpenOffice.orgには非常に勢いがある」(Herring氏)
 
 オープンソースのOpenOffice.orgは、開発者が拡張を作成できるようになっているという特徴も備える。Sunはこのたび、プレゼンテーション・ファイルのサイズを縮小するウィザード・タイプの新しい拡張を開発している。Herring氏によると、Sunは自社で開発したすべての拡張をサポートする方針だ。サードパーティによる拡張のサポートについては、「ケース・バイ・ケース」(同氏)という。

 また、Sunは17日に「StarOffice 8 Server」もリリースする。同製品では、40種類のドキュメントをPDFに変換できるようになっており、価格は1万1,000ドル。Herring氏によれば、膨大な“レガシー・ドキュメント”を持っているが、それらをオープン・スタンダードな技術でアーカイビングしていない大企業をターゲットにしているという。

(Chris Kanaracus/IDG News Service ボストン支局)




関連記事

▲ページの先頭へ戻る


ホワイトペーパー

「Borland SilkPerformer」(ボーランド)

予想外のアクセス集中によるシステム・ダウンをどう防ぐか?

期間限定の月額ライセンスで低コストを実現した負荷テスト・ツール

「Borland StarTeam」(ボーランド)

増えてきた遠隔地との共同開発だが、課題は山積。どう解決するか?

今、構成・変更管理ツールが注目されている理由


Weekly Ranking

集計期間:11/16〜11/22


連載

【連載】エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション]

エンタープライズ・オープンソース[ベスト・セレクション](全8回)

業務アプリ、ネットワーク、セキュリティ……分野ごとの“雄”を一挙紹介

第1回:業務アプリケーション
第2回:ネットワーク
第3回:プラットフォーム/ミドルウェア
第4回:セキュリティ
第5回:モニタリング
第6回:ストレージ管理
第7回:開発言語
第8回:開発ツール

スペシャル・フォーカス

オープンソースが「開発系」で強い理由

開発者とOSSの良好な関係を生むエコシステム

オープンソース非採用の理由、英国の場合は「顧客からの要請」と「ライセンス上の制約」

ソフト開発会社の多くはオープンソースを支持

レッドハットとノベル、企業向けLinuxのアップデート版をそれぞれ発表

いずれも次期メジャー・リリースまでの「つなぎ的」製品として各種機能を拡充

サン、Solarisのオープンソース版「OpenSolaris 2008.05」を正式リリース

オープンソース・プロジェクト開始から3年、初の非開発者向け

【Gartner調査】2010年にはSaaSプロバイダーの90%がOSSを利用

ソフトウェアの調達コスト引き下げがねらい

サン、買収後初のアップグレード版「MySQL 5.1」をリリースへ

パーティショニング/イベント・スケジューリング機能などを強化

Videoインタビュー

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

リーナス・トーバルス氏が語る「Linuxの魅力、Vistaの弱点」

Linuxの生みの親がVistaについて忌憚なく言及

キーパーソン

GPLv3は企業ユーザーへの「招待状」――FSF代表ストールマン氏が強調

「プロプライエタリ製品はビジネスの革新を妨げる!」

「ベンダー・ロックインを回避し、公平な競争社会を」

IPA OSSセンター長の田代氏が強調

「FLOSSのインパクトに今から備えよ」

LinuxWorldでグーグルのスタイン氏が熱弁

Wikipediaの創始者が語る検索エンジンの理想像

「ユーザーは検索エンジンのアルゴリズムを知る権利がある」

「OSSコミュニティの仕事はソフトだけでは終わらない」

“コモンズ”のレッシグ氏がLinuxイベントで強調


OSS業務アプリケーション

オープンソースVoIP「Asterisk」エンタープライズ展開の現実味

大規模企業はOSSのメリットを電話においても享受できるか

フリーソフト/オープンソース・グループウェアという「選択肢」

メリットは価格の安さとカスタマイズの自由度の高さ

「オープンソース業務アプリケーション」の時代

エンタープライズ・レベルの注目ソフトを12分野で一挙紹介

キャッチアップ

AT&T、「Android」への支持を表明

「グーグル製品以外のアプリも提供できる保証が得られたため」と同社

Linuxコードのコントリビューター、今では大半が企業勤務者

カーネルへの貢献はRed Hat、Novell、IBMの3社で全体の28.4%

マイクロソフトの「情報公開」にオープンソース・コミュニティから失望の声

「相互運用性原則はお題目にすぎない」

レッドハットとノベル、Linuxを標的にした特許侵害訴訟に直面

Linuxにかかわる初の特許侵害訴訟、ノベルは訴訟却下の申し立てを検討

「GPLv3」の最終ドラフトが公開――正式版リリースは6月29日

マイクロソフトのLinux特許問題にも対応

「オープンソース・ソフトのセキュリティ・バグは1,000行に1件」

国土安全保障省の外郭団体が明らかに

非営利団体のOSA、オープンソース・ソフトの相互運用に向けて本格始動

今後の活動内容と新プロジェクトもあわせて発表


Computerworld Global
米国
英国
中国
ドイツ
オーストラリア
シンガポール
その他の国