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[世界]
【DisplaySearch 調査】
ノートPCの店頭販売好調で、小売り重視のPCベンダーが躍進
小売り軽視のDellを抜いてAcerがシェア2位に
(2008年03月06日)
ディスプレイ市場の調査会社DisplaySearchによると、2007年第4四半期のノートPC出荷台数(世界)シェアで、AcerがDellを抜き2位に躍り出た。DisplaySearchでは、ノートPCを店頭で購入する一般消費者が増えていることが、小売りに強いAcerのようなPCベンダーのシェアを押し上げたと分析している。
DisplaySearchのノートPCリサーチ担当ディレクター、ジョン・ジェイコブス(John Jacobs)氏によると、ノートPCの販売価格は下落傾向にある。ストレージ容量、グラフィックス機能、パフォーマンスが十分なレベルにあるノートPCが米国では999ドル程度で販売されており、価格はさらに下がっていると同氏は説明する。また、ノートPCは利幅が大きく陳列スペースも小さくて済むので、小売業者の利益とも一致するという。
数年前までは、出荷されるノートPCの70〜80%が企業向けだった。しかし、現在は消費者向けノートPCの出荷台数も企業向けのそれとさほど変わらない。そのため、小売店の存在がPCベンダーにとって重要になり、Hewlett Packard(HP)やAcer、Dellなどは販売戦略の見直しを迫られた。
DisplaySearchの調べでは、2007年第4四半期のグローバルなノートPC出荷台数でHPがAcerおよびDellを上回った。HPは、前年同期比42%増の660万台を出荷し、20.1%のシェアを獲得している。
Dellに代わり2位となったAcerは同32%増の525万台を出荷し、シェアは15.9%だった。3位のDellも同32%増の464万台を出荷、14%のシェアを得ている。4位以下は、東芝、Lenovo、Fujitsu-Siemens、ソニー、Asus、Appleという順番だ。ちなみに9位のAppleは38%もの伸びを示し、出荷台数は134万台に上っている。
全体としては、2007年第4四半期のノートPC出荷台数は全世界で3,300万台となり、41%の成長を記録した。
「Acerは、欧州およびアジアでの強固な販売力とチャネル・プレゼンスを生かしてノートPCの出荷台数を伸ばし、ついにDellを追い抜いた」とJacobs氏は語る。Packard BellとGatewayを買収したAcerは、欧州および北米での地盤強化を図っている。
一方、対企業戦略に力を注ぎ、小売りのほうを比較的軽視したDellは、そのツケを払わされた格好だ。オンラインでのノートPC販売では一頭地を抜いてはいるものの、HPやAcerの店舗販売がきわめて堅調だったため、マーケット・シェアを奪われた。
今ではDellも、インターネットで価格などを調べてから店舗で製品を購入する消費者が増えていることに気づいている。現在では、Dellは多くの小売業者と契約を交わしており、陳列スペースの確保に必死だ。そのため、出荷台数は今後増えていくと思われる。
確かに、オンラインでやみくもにノートPCを買うユーザーは少なくなった。今日、多くの消費者は商品を購入する前にさわり心地や使用感を確かめ、自分の好みに合うようカスタマイズしたいと考えている。「使い勝手を知るため、実物をいじってみるのは非常に大切なことだ。最終的には実際の体験がものを言うのである」(Jacobs氏)
(Agam Shah/IDG News Service サンフランシスコ支局)
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