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【解説】
[徹底チェック]Windows Server 2008ターミナルサービス

新しくなった仮想デスクトップ管理環境の実力を探る

(2008年05月02日)

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[検証3]
TSセッションブローカを検証する

 検証3では、2台のTSを使ってTSセッションブローカによる負荷分散機能を確認してみよう。TSとTSセッションブローカサーバは異なるPCで実行するほうがよいので、ここでは既存のDCに「TSセッションブローカ」の役割サービスを追加インストールした。なお、TSセッションブローカには管理ツールがないので、設定は2台のTS上で実行する。

@ DCで「Active Directoryユーザーとコンピュータ」管理コンソールを開いて、ローカルの「セッションディレクトリコンピュータ」グループに2台のTSのコンピュータアカウントを登録する(画面26)。

画面26●
「セッションディレクトリコンピュータ」グループに、TSのコンピュータアカウントを登録する

A TS1で管理ツール→「ターミナルサービス」→「ターミナルサービス構成」を開いて、「設定の編集」グループにある「TSセッションブローカ内のファームのメンバ」のプロパティを開く。

 プロパティの「TSセッションブローカ」タブで、「TSセッションブローカ内のファームに参加」をチェックして、TSセッションブローカのコンピュータ名(ここではDCの名前)を入力する(画面27)。なお、既定のファーム名は「FARM_1」で、ほかのファームと重複しなければそのまま使用してよい。同じファームに所属するTSは、このファーム名を使ってファームを識別する。

画面27● TSセッションブローカサーバ名と新しいファーム名を指定する

B 「セッションブローカの負荷分散に参加する」チェックボックスをオンにすると、ターミナルサービスの負荷分散機能が有効になる。

 また、「ファーム内でのこのサーバの相対的な重み」の値は、ほかのTSとの負荷配分比率を表す相対評価だ。例えば、TS1が「100」でTS2が「200」であれば、1:2の割合でTS2のほうがよく利用されることになる。既定値は「100」で、「1」から「10,000」の間で重みを設定できる。

 「IPアドレスリダイレクトを使用する」チェックボックスは既定でオンだが、TSセッションブローカに相当する負荷分散装置が別途用意できる場合はオフにすることができる。また、1台のTSに複数のIPアドレスを設定している場合は、「再接続に使用するIPアドレスを選択」でIPアドレスを1つだけ選択する。

C DCで管理ツールの「DNS」を開いて、「example.jp」前方参照ゾーンに次のホストレコード(Aレコード)を登録する(画面28)。ファーム内のすべてのTSを、同じ仮想TSホスト名(ここでは「tsfarm」)で登録するのがポイントだ。

画面28● DNSの前方参照ゾーンに、仮想TS用のホストレコードを新規作成する
tsfarm Host(A) 192.168.1.201
tsfarm Host(A) 192.168.1.202

 Windows Server 2008のDNSサーバは、同一ホスト名のAレコードが複数ある場合、問い合わせのたびに別のIPアドレスを返答する「ラウンドロビン」機能を搭載している。この機能とTSセッションブローカを組み合わせることで、適切な負荷分散が実行可能になる(画面29)。

画面29● 同一ホスト名で異なるIPアドレスを持つホストレコードを作成することで、DNSラウンドロビンによる負荷分散が利用できる

D クライアントPC 1でRDCを開いて、ドメインユーザー1で仮想TSに接続する(リモートセッション1)。さらに、クライアントPC 2でもドメインユーザー2として仮想TSに接続する(リモートセッション2)。リモートセッション1がTS1であれば、リモートセッション2はTS2というように、重みづけに応じて異なるTSに自動的に接続されることを確認しよう。なお、同じユーザーで2つのリモートセッションを開始すると、先のリモートセッションが強制的に終了される。

(Windows Server World)


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