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【事例研究】
RIAで顧客との新たな接点を創造するアスクル
新時代のeビジネスに備える
(2008年06月03日)
反復型の開発スタイルで
ユーザー視点の機能を実装
ASKUL DESKTOPの開発は、「詳細な要件定義書を策定し、それに沿って必要とされる機能を厳密に定義していく」といった従来型のスタイルではなく、「AIRによって何が可能になるのか」、また、「お客様の利便性を高めるには、どうすればよいのか」という2つの観点から、アスクルとサイトフォーディーの双方がアイデアを出し合い、調整を進めるという開発スタイルで進められた。
ここで生きたのが、サイトフォーディーの「お客様」としての側面だ。
つまり、アスクルのヘビー・ユーザーでもあったサイトフォーディーが、「自分たちがどんな買い方をしたいか」という視点でアイデアを出し、それを基にアスクルがASKUL DESKTOPの機能概要(機能の大枠)を決定して、それに沿ったインタフェースのデザインや機能の実装をサイトフォーディーが行う。また、それに対する改善点を、アスクルからサイトフォーディーにフィードバックするーーアスクルとサイトフォーディーの両社は、こうした一連の作業を繰り返して行いながら、実装する機能を洗練させ、ASKUL DESKTOPを完成させていったのである。
| 川村氏は、ASKUL DESKTOPの開発に際して、実店舗と同様の“ユーザー体験”の創出にもこだわった。
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今回、小野氏とともにASKUL DESKTOPの開発に携わった、アスクルの川村真澄氏(e-ビジネス e-エクスペリエンス・デザイン担当)は、「きちんとした要件定義書を作らなかったことで、正直、動きにくい部分もあった。ただし、それ以上に、開発がスピィーディ、かつクリエイティブに行われたメリットのほうが大きかった」と述懐する。
こう語る川村氏が、開発時に特に注意を払ったのは、ASKUL DESKTOPの機能を、可能なかぎり分かりやすく、シンプルに見せることであった。その意味でも、インタフェースのデザインや動き、機能の実装方法を、何度も見なおしながら、改善が図れる今回の開発スタイルは、実に有効であったようだ。
こうして開発されたASKUL DESKTOPのウィジェットには、先に触れた「商品検索」や「買い物カゴ」のほかに、顧客による購入状況をグラフ化して、表示する「購入実績管理」なども含まれているが、「いずれのウェジェットも、特定の機能に特化して開発されているため、非常に利便性と操作性が高いものに仕上がっている」と、川村氏は言う。
また、同氏は、ASKUL DESKTOPのユーザーが、実際の店舗で買い物を行うのと同様の感覚・体験が得られるような操作性にもこだわった。
例えば、一般的なeコマース・サイトの場合、買い物カゴに入れた商品の並び順は、選んだ順番で固定され、その順番をユーザー側が変更することはできない。
それに対して、ASKUL DESKTOPでは、買い物カゴに入れた商品の並び順を、ユーザーが自由に変えられる「マジックハンド」の機能が備えられている。もちろん、この機能は、実際の店舗で、買い物カゴを持って商品を選び、カゴに入れるのと同様のユーザー体験を再現するためのものである。
さらに、アスクルでは、ASKUL DESKTOPの操作ガイドを映像化し、YouTube(http://jp.youtube.com/results?search_query=ASKUL+DESKTOP&search_type=&aq=f)上で公開するというユニークな試みも実践している。
| 画面2:ASKUL DESKTOP(ベータ版)の商品選択画面。ASKUL DESKTOPの「買い物カゴ」では、「マジックハンド」の機能により、選んだ商品の並び順を、自在に変更できる。 |


