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[米国]
マイクロソフト、次期OS「Windows 7」のドライバ・テストを6月1日からベンダーに義務づけ

Vista/Windows Server 2008の認定ロゴ取得でテスト・ログ提出が必須に

(2008年06月02日)

 米国Microsoftが自社サイトに掲載した文書によると、ハードウェア・ベンダー各社がWindows Vistaの認定ロゴを取得するためには、「Windows 7」上でのデバイス・ドライバのテストが必要になったという。

 「Windows Logo Program」に関する長い説明文の中でMicrosoftは、新しい認定条件を次のように記している。「次期OSのベータ1がリリースされた段階で、Windows VistaおよびWindows Server 2008に関する認定申請書には、新OSのベータ版を使用した完全なテスト・ログが含まれていなければならない」

 Windows 7は、Microsoftの主力製品であるクライアントOSの次期バージョンだ。同社は、これまでに「iPhone」と同様のマルチタッチ・ユーザー・インタフェース機能の採用など、Windows 7に関する情報を少しずつ公開してきたが、ベータ1のリリース日はまだ明らかにしていない。

 Windows Logo Programには、デバイス・ドライバのテストは6月1日から行わなければならないと記されている。この条件が過去の製品にまでさかのぼって適用されるかどうかは、明記されていない。

 デバイス・ドライバのテストは、Microsoftの「Winqual Submission Tool」を使って結果を提出するもので、Windows Vistaや「Certified with Windows Vista」などのロゴを自社製品やパッケージに使用したいと考えるPCベンダーや周辺機器ベンダーに対して、Microsoftが実施を義務づけている認定プロセスの1つである。

 Microsoftでは、Windows 7ベータ1のテストにデバイス・ドライバが合格する必要は必ずしもないとしているが、テスト結果はすべて同社に提出しなければならない。また、Windows 7の正式リリースが近づいた際には、そうしたテスト結果が考慮されることになると念押しもしている。Microsoftは、「ハードウェアやBIOS、ドライバに関する問題は、新OS用のロゴ・プログラムの開始に先がけて、パートナー企業によって調査、解決されていなければならない」と述べている。

 Windows 7でデバイス・ドライバをテストしなければならない理由について尋ねたところ、Microsoftはメールで、「Windows Vistaのロゴ認定を受けた製品やサービスが、Windows 7にアップグレードしても問題なく互換性を持つようにする必要があるからだ」と回答した。

 MicrosoftでWindowsの開発責任者を務めるスティーブン・シノフスキー(Steven Sinofsky)氏など同社幹部は先週、2009年末もしくは2010年初めにリリース予定のWindows 7では、Vista用デバイス・ドライバとの互換性を維持する方針だと述べていた。

 また、Sinofsky氏は5月27日、米国CNETの取材に対し、Windows Vistaのリリース直後に頻発したデバイス・ドライバの互換性の問題について次のように述べていた。「われわれは、Vistaで使えるドライバやソフトウェアがWindows 7でもまったく問題なく使えるようにしておきたいと思っている。特にドライバ・モデルに関しては、互換性について追加要素を導入するつもりはない」

 Windows Vistaの場合、すべてのハードウェアで新しいドライバが必要になった。この問題は、Microsoftの上級幹部たちでさえ悪戦苦闘するような混乱を招いた。一部の幹部は、Windows Vistaを実行できることを示す「Windows Vista Capable」に関する集団訴訟の過程で公開されたMicrosoft社内のメールで、その事実を認めている。

 Windows Logo Programのドキュメントを見れば、MicrosoftがWindows Vista用のドライバ・モデルにこだわり、Windows 7のベータ版出荷時にWindows 7でのテストを要求する理由を垣間見ることができる。ドキュメントには、「顧客に対しては、新たにリリースされるOSとの互換性を確実に提供する必要があり、ハードウェアがアップグレード後も完全に機能することを保証したいと思っている」と書かれている。

 さらに、「ドライバ・モデルを維持することで、Microsoftとパートナー企業がリリース計画の一環としてテスト結果を評価し、新OSや関連するハードウェアの諸問題を修正していくことが可能になる」と記している。

Windows 7のドライバ・テストの義務づけを最初に報じたLong Zheng氏のブログ「istartedsomething

 Windows 7のドライバ・テストの義務づけを最初に報じたロン・ツェン(Long Zheng)氏のブログ「istartedsomething」にコメントを投稿した人々は、米国のGPUベンダーNVIDIAのことを真っ先に話題に挙げていた。NVIDIA製品のドライバは2007年、その互換性や安定性、パフォーマンスに関して一部のVistaユーザーから批判を受けていた。

 Zheng氏のブログにコメントを投稿したmarcpodiと名乗る人物は、「NVIDIAは、(Windows 7 ベータ版の)リリース日に朝一番で列に並ぶべきだ」と述べている。

 Zheng氏のブログを読んだりコメントを寄せたりした人の中には、Microsoftのこうした動きに関して、Windows 7への移行をよりスムーズにすることを意図したものだと予想する向きも多い。Shadow D. Wolfと名乗る人物は5月31日、次のような書き込みをしている。「Microsoftは、Windows 2000やWindows XP、さらにはWindows Vistaの発売時に問題となった、ドライバおよびハードウェア・サポート、あるいはサポート体制の欠如といった大失態を繰り返さないよう努力している。MicrosoftがOEM各社に対して互換性を確認し、適切なドライバを書くよう強制しなければならないというのは残念な話だが、一消費者としてはMicrosoftがこうした方向に進んでくれたことをうれしく思う」

(Gregg Keizer/Computerworld米国版)




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