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[米国]
サン、新興半導体メーカーのモンタルボを買収――省電力チップの獲得がねらい
独自設計の高性能省電力プロセッサの獲得でインテル、AMDに対抗
(2008年04月28日)
米国Sun Microsystemsは4月24日、新興マイクロプロセッサ企業のMontalvo Systemsを買収したことを明らかにした。買収額は未公表。
| Montalvo SystemsのWebサイト。会社の所在地程度の情報しか提供されておらず、いまだその全体像の多くが謎に包まれている |
Sunの広報担当者ダナ・レングキーク(Dana Lengkeek)氏は、電子メールで次のように述べた。「われわれはこの買収が、開発中の製品の強化につながると考えており、買収で得た資産がSunの将来の世代のマイクロプロセッサ技術に貢献し、ひいてはSunのシステム製品の一層の差別化を実現すると期待している」
Sunは、自社サーバに搭載するプロセッサの設計を続けている数少ない企業の1つである。昨年8月には、演算処理だけでなく、10ギガビットEthernetやPCI Express I/O、高速メモリ・アクセスなど数多くの機能を同一チップに統合した8コア・プロセッサ「UltraSPARC T2」(旧称Niagara 2)をリリースしている(関連記事)。同プロセッサに対応しているOSとしてはSunのSolarisのほかLinuxがある。
Montalvoはこれまで、IntelやAMDの製品と競合する低消費電力プロセッサの提供に力を入れてきた。Montalvoの設計の特徴は、非同期プロセッサ・コアを採用している点にある。Intel製チップに見られるように、同一のコアを複数搭載するのではなく、Montalvoは、同じチップ上に性能が異なる別々の種類のコアを複数搭載することで、高性能と省電力の両立を目指していると報じられている。
MontalvoのWebサイトでは、同社に関する情報はほとんど掲載されていない。今回の発表でも、「シリコンバレーの著名ベンチャーキャピタルの出資により潤沢な資金を確保している新興ファブレス半導体企業」とだけ紹介されている。
マイクロプロセッサ業界の観測筋の間では、Montalvoは同じく低消費電力プロセッサ・メーカーであるPA Semiと並んで関心を呼んでいた。PA Semiについては先週、Appleが買収を発表しており、買収額は2億7,800万ドル相当と見られている(関連記事)。PA Semiもファブレス企業で、IBMからライセンスしたPowerアーキテクチャをベースにしたデュアルコア・プロセッサを設計しているが、Montalvoとは異なり、このプロセッサはすでに製造されている。
なお、AppleはPA Semiに関する具体的な計画を明らかにしていない。
(Sumner Lemon & Agam Shah/IDG News Serviceシンガポール支局)
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