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[米国]
【IDF 2008 San Francisco】
「ITは医療、教育、経済発展などの問題解決に貢献する」――インテルのバレット会長
IT企業の社会的責任と役割についても言及
(2008年08月20日)
| IDF 2008の基調講演に登壇した米国Intelのクレイグ・バレット(Craig Barrett)会長 |
米国Intelで会長を務めるクレイグ・バレット(Craig Barrett)氏は8月19日、米国サンフランシスコで開催中の「Intel Developer Forum(IDF)2008」(8月19日-21日)で基調講演を行った。
CPUや新しいアーキテクチャ、製造プロセスなどの講演は他の講演者に譲り、バレット氏は企業の社会的責任をはじめ、世界の教育、医療、経済発展などに、ITと技術者がいかに貢献できるかについて熱弁を振るった。
同氏は国連が進める開発途上国向けIT開発構想の議長を務めている。講演の中で同氏は、「ITは医療、教育、経済発展、環境などに関する緊急課題に対処するためのツールだ。これらの問題に無関係な国や個人は存在しない。力を合わせて解決していこう」と呼びかけた。
また同氏は、ITを活用してこれらの課題に対処するための独創的なアイデアを出した人に対し、Intelが10万ドルの賞金を出すことも明らかにした。なお選考基準は、「技術革新と持続可能の両面から大局的に判断する」という。
さらに同氏は、IT業界が世界の温室効果ガス排出量の2%を占めていることを指摘したうえで、気候変動の問題に対するIT業界の取り組みの重要性を強調するとともに、残り98%の排出量削減にも、ITがさまざまな形で貢献できると語った。
調査会社の米国Insight 64でアナリストを務めるネーサン・ブルックウッド(Nathan Brookwood)氏はバレット氏の講演を、「45ナノメートル技術よりも、技術に何ができるのかに焦点を当てた思慮深い内容だった」と評価する。
一方、IT専門の市場調査を手がける米国Pund-ITでアナリストを務めるチャールズ・キング(Charles King)氏はバレット氏の講演について、「興味深い内容だったが、世界を揺るがすほどではない」としたうえで、「同様の活動を行っているIT企業はほかにもある。例えば米国Microsoftは、世界中の学生を対象とした技術コンテスト『Imagine Cup』を毎年開催しているし、米国IBMも開発途上国の企業に無料でソフトウェア/ツールを提供している。世界に影響を与えるような革新的な活動を支援している企業は、Intelだけではない」と指摘した。
しかしキング氏は、「バレット氏のメッセージは、IDFの基調講演にふさわしい内容だ」と評価もしている。
「もはやITは革新的でも、すばらしいものでもなくなった。しかし医療やエネルギー節減などの分野で実践的に役立てられれば、人々の生活やワークスタイルを変革していくというメッセージは、多くの人に響いたはずだ」(キング氏)
(Sharon Gaudin/Computerworld米国版)
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