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【Computerworld Conference 2007 Summer】
電力問題に対する“全方位型”の解決策を提示するIBMの「Project Big Green」
サーバ製品はもちろん、設備の設計やリサイクルまでカバーする省電力プロジェクト
(2007年06月20日)
上昇を続けるデータセンターの消費電力を低減したくても、サーバの処理能力を抑えればビジネスの効率性が損なわれるおそれがある。この省電力化とビジネス効率の両立という相反するテーマをさまざまな面から解決しようとするのが、IBMの「Project Big Green」である。「サーバ・インフラストラクチャのパワー&ファシリティ・マネジメント」をテーマに6月20日に開催された「Computerworld Conference 2007 Summer」のセッションでは、このプロジェクトの概要や省エネ・サーバの代表ともいえる「BladeCenter」の特徴について紹介された。
全社一丸で取り組む
「Project Big Green」
| 「冷却ファンや電源ユニットまで考慮されていなければ、真の省電力サーバとは言えない」と語る日本IBMの佐々木言氏 |
今日のデータセンターでは、消費電力の増大という問題が深刻化している。環境保護の観点から、企業にはその低減が求められているが、サーバの処理能力を犠牲にするような対策は、ビジネス上の要請から現実的な選択肢ではない。
セッションに登壇した日本IBMのシステムズ&テクノロジーエバンジェリスト、佐々木言氏は、「消費電力を抑えながらもパフォーマンスを最大化できるサーバの選択が、データセンターを運用する企業に突きつけられた課題である」と語った。
一方、これはIBMにとっても当事者として取り組むべき課題である。同社は、全世界で約72万平方メートルにも及ぶデータセンターを保有しており、この広大なデータセンターの電力問題を解決し、その成果をユーザー企業にフィードバックしようという取り組み「Project Big Green」を全社を挙げて展開している。
このプロジェクトに含まれる製品やサービスにより、平均的なデータセンター(約2,320平方メートル)で約 42%の省電力化を図れるという。
製品全体で省電力化が図られた
「BladeCenter」と「Cool Blue」
Project Big Greenを構成するハードウェア/ソフトウェアによる省エネ・ソリューションは「Cool Blue」と呼ばれる。なかでもx86サーバ統合で有力な選択肢となるのがブレード・サーバ「BladeCenter」だ。サーバの電力対策というと、まず省電力型CPUの採用が思い浮かぶが、「BladeCenterでは、ハードウェア全体で省電力に配慮している。CPUに加え、冷却ファンや電源ユニットなども考えなければ、十分な電力対策は不可能である」(佐々木氏)
具体的には、発熱を抑えた電源ユニットや筺体内の温度に応じて回転数を調整する冷却ファンにより、同構成のラック型サーバと比べ30%近い省エネを実現している。さらに、IBMがメインフレームで実証済みの技術を基に開発した「水冷式ヒート・エクスチェンジャー」は、サーバ排熱の50%近くを屋外へ放出でき、冷房設備の増強よりも効率的な冷却が可能だ。ソフトウェアにおいては、サーバの消費電力を計測・記録する「PowerExecutive」が提供される。
このように、データセンターの電力問題に対し、全方位的に解決策を提示するProject Big Greenは、ユーザー企業の電力問題や環境保護問題への取り組みに大きく貢献するソリューションだと評価できよう。
| IBMの省電力プロジェクト「Project Big Green」の下に提供される製品/サービス群 |
日本IBM
http://www.ibm.com/systems/jp/saiteki/
Technology Review

- IBM BladeCenter
- 内部パーツの省電力化を図り、
二酸化炭素の排出低減も実現した「省エネ・ブレード」



























