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【グリーン・データセンター・リポート】
“グリーン”なデータセンターを構築するための3つのポイント
「規模の適正化」「空調設備の見直し」「モニタリング」でエネルギー効率を高める
(2007年10月01日)
環境への配慮は、いまや企業のビジネスになくてはならない存在となったデータセンターの構築法にまで及んでいる。CIOはいかにして、自社のデータセンターの“グリーン化”に取り組めばよいのか。本稿では、3つのポイントに絞って、要点を解説したい。
佐志田伸夫
エーピーシー・ジャパン
商品企画部 担当部長
消費電力の7割はIT以外から
データセンターで消費されるエネルギーは、そのほとんどが電力である。このサイトをご覧のCIO諸氏の中には、自社のデータセンターが全体でどのぐらいの電力料金を支払っているかについてはご存じでも、その内訳まで細かく把握はしていないという方が少なくないのではなかろうか。
当社APCが実施した調査によれば、一般的なデータセンターの消費電力のうち、IT機器で消費されるのはわずか30%にすぎず、そのほかには空調機器が45%、電力機器(UPSや照明など)が25%という割合となっている。
IT以外のインフラ機器が70%を占めるという事実は、過剰なインフラが設置されていることを示している。そこで以下では、効率性の高いデータセンターを構築するうえで有効だと思われる3つのポイントを紹介したい。
【ポイント その1】
規模の適正化による効率化
70%を占める過剰な設備が存在する主な要因には、次のような背景がある。
(1)インフラ設備の計画段階でIT機器の消費電力に余裕を持たせようとするため、設備容量そのものが大きくなる
(2)計画されたIT機器が段階的に設置されるため、その途中の段階での負荷率が低くなる
(3)冗長構成をとっているため、通常運転時の負荷率が低い
このうち、(3)はシステム構成上避けられない問題であると言えるが、(1)と(2)については、規模の適正化を実施することで解決することが可能だ。つまり、ある単位ごとに、ラック・電源・空調機器をユニット化し、システムの拡大に合わせて段階的に設備投資するというアプローチである。
【ポイント その2】
効率的な空調システムの採用
データセンタの空調は、パッケージ・エアコンとフリー・アクセスフロアを使った部屋単位の空調が長らく主流であった。ただし、この方式は、設備容量が過大になったり、冷却風の流れを作るためにファンが必要になるなどの欠点がある。そこで、最近では、より効率的な空調システムとして、ラックの列(ロウ)単位で冷却するインロウ冷却システムが実用化されている(下図参照)。
このインロウ冷却システムは、IT機器の排熱を同じラック列内で回収して冷却するために効率が高いうえ、冷却風の流れるルートを短くできるためファンに必要なエネルギーが削減できるという特徴がある。
| インロウ冷却システムのイメージ図 |
【ポイントその3】
ラックごとの詳細なモニタリング
より厳密に省エネルギーを実施するためには、ラック単位で現状を詳細に監視することが肝要である。コンセント(PDU)ごとの電流値、温度・湿度などをネットワーク経由でモニタリングできるシステムを利用することも検討すべきであろう。
【著者プロフィール】
エーピーシー・ジャパン
商品企画部 担当部長
佐志田伸夫
UPS、受配電システム、空調装置など、データセンターに必要なインフラ機器の開発・設計に従事して20年以上。現在は、「APC InfraStruXure」など、海外製の各種インフラ・システムの日本市場への紹介・導入を担当している。技術士(総合技術監理部門、電気電子部門)



























