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[米国]
マイクロソフトが取り組む“エコロジカル”大規模データセンターとは
自然の力を生かして冷却コストを60%削減
(2007年11月12日)
米国マイクロソフトはオンライン・サービスの拡充を図るため、オースティンとシカゴ近郊に延べ100万平方フィートに及ぶデータセンターを建設している。
マイクロソフトが先週発表したイリノイ州ノースレーク(シカゴ郊外)のデータセンターは、敷地面積が55万平方フィート(約12エーカー)という広大なものである。これはアメリカン・フットボールの競技場が10個(もしくは大型ショッピング・モールが4-5個)以上の広さに相当する。
すでに同社は今年7月から、テキサス州オースティンに44万7,000平方フィートのデータセンターの建設を開始している。同社は同データセンターの運用を2008年の夏ごろ、ノースレークのデータセンターの運用を2008年の春ごろに開始したいとしている。
同社によると、ノースレークのデータセンターで働くスタッフは、わずか30名程度の予定だという。しかもこの数字はIT管理者や警備員、用務員を含んでいる。同社はたったこれだけの人数で、数万台のサーバを管理できるとしている。
マイクロソフトでデータセンター業務担当シニア・ディレクターを務めるマイク・マノス氏は、「スタッフが30人でもデータセンターは十分に管理できると考えている。大規模なデータセンターの運用は自動化が重要となる。従来の運用/管理の発想を転換しなければならない」と語る。
しかし専門家らは「スタッフ30人」という数字に懐疑的だ。米国フォレスターでアナリストを務めるブラッド・デイ氏は、「データセンターに配属されるスタッフは少ないが、データセンターの“外”の人々――機器やサービスを提供するITベンダーら――は多く、忙しくなる」と見ている。
また米国メトリックス・ベースド・アセスメンツでコンサルタントを務めるマーク・レビン氏は、「マイクロソフトが発表した『スタッフ30人』という数字は、データセンター内で働くスタッフのみだ。リモートで作業するシステム管理者やストレージ管理者、データベース管理者をカウントしていないのではないか」とコメントしている。
環境を生かしたデータセンターの運用
マイクロソフトのライバルである米国グーグルは、ノースレークよりも水力/電力が安いオレゴン州ダレスに超大型のデータセンターを建設している。
なぜマイクロソフトはノースレークに大規模なデータセンターを所有しようとしているのだろうか。
マノス氏はその理由を、「自然環境を生かしてデータセンターの電力コストが削減できるため」と説明する。「エアサイドによる節約」と呼ばれるこの方法は、簡単に言えばデータセンターの窓を開放し、外気を取り入れてデータセンターを冷却しようという発想だ。
秋から春にかけて、ノースレークはかなり涼しい。マイクロソフトはこの環境をデータセンターの冷却に活用しようとしているのだ。米国パシフィック・ガス&エレクトリックによると、エアサイドによる節約で、冷却コストを通常よりも60%削減できるという。
なお同データセンターは、データセンター開発企業の米国アセント・コーポレーションと都市開発を手がける米国コーマン・グループが開発したもので、マイクロソフトはこれをリースする格好となる。
アセントのCEOであるフィル・ホルストマン氏によると、当初同データセンターはスペースを分割し、約8社に提供する予定だったという。同氏は同データセンターは送電線の近くに位置しており、6つのファイバ・ネットワークにアクセスできると説明している。
(パトリック・ティボドー/Computerworld 米国版)
- 米国マイクロソフト
- http://www.microsoft.com/
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