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[米国]
【今週のウォール街】
アップルの「iPhone 3G」とヤフー&グーグルの提携に市場はくぎづけ
マイクロソフトとの交渉決裂はもはや過去の話に
(2008年06月13日)
今週、IT投資家に最もインパクトを与えたのは、Appleの「iPhone 3G」と、Yahoo!のGoolgeとの検索広告サービス提携(およびMicrosoftとの交渉決裂)の発表だった。
199ドル(8Gモデル)で発売されるiPhone 3Gは、同社の開発者向け年次コンファレンス「Worldwide Developers Conference(WWDC)2008」の基調講演(6月9日)で、同社CEOのスティーブ・ジョブズ(Steven Jobs)氏によって紹介された(関連記事)。この発表は大きな注目を浴び、モバイル・デバイスおよびコンシューマー向けIT市場全体への懸念と期待をかきたてた。
2001年に携帯音楽プレーヤー「iPod」を投入して以来、Appleの快進撃は、コンシューマー向け製品のヒットに支えられてきた。これらのヒットが、Macへの「ハロー効果」をもたらし、ひいては同社のビジネスを支えているといっても過言ではない。
iPhone 3Gが注目されている背景には、このデバイスが今後の市場動向の先行指標になると見られていることが挙げられる。IT投資家は、iPhone 3Gに搭載されている音楽、ブロードバンド・ビデオ、スマートフォンといった機能の中で、将来“大化け”する分野を探しているからだ。
8GBモデルが低価格であることや、ハイエンドの32GBモデルがリリースされなかったことから、発表直後には、Appleが利益率の低下を想定しているという悲観的な見方が広がった。その影響からApple株は9日、4ドル3セント安の181ドル64セントで取り引きを終えた。しかし翌10日に、著名アナリストらが「低価格は市場規模の拡大につながる」とする調査リポートを発表したため、Appleの株価は85ドル64セントにまで回復した。
大手証券会社のMerrill Lynchは11日、「携帯電話市場とPC市場で大きなシェアを獲得する可能性」を理由に、同社の「US 1」リストにAppleを追加し、目標株価を215ドルに据え置いた。このリストには、Merrill Lynchが投資判断として「買い」を推奨している米国企業が含まれている。
また、Merrill Lynchは、iPhone 3Gの販売台数予測を上方修正し、2009年度は前年比12%増の2,200万台、2010年度は同13%増の3,400万台に達するとの見通しを示した。
もう1つ大きな動きは、Yahoo!とMicrosoftの部分的買収交渉が(再)決裂したこと。そして、その直後にYahoo!がGoogleと検索広告サービス分野で提携すると発表したことだろう(関連記事)。
Microsoftが5月3日にYahoo!買収を撤回した後、両社は交渉再開を表明しており、Yahoo!の検索広告事業のみを対象とした買収が交渉の最大のテーマだった。しかしYahoo!は12日、「MicrosoftはYahoo!の検索ビジネスのみを要求し、会社全体に興味を示さなかった」と説明し、交渉を終結させたことを明らかにした。
12日のYahoo!株は、2ドル63セント安の23ドル52セントで取り引きを終えた。また、Microsoft株の終値は、1ドル12セント高の28ドル24セントだった。投資家は、大型買収によるMicrosoftの利益の希薄化が回避されたことに胸をなで下ろしたようだ。ただし、この直後にYahoo!はGoogleとの提携を発表している。本原稿執筆時点では、両社の提携がYahoo!、Goolge、そしてMicrosoftの株価にどのような影響を与えるのか判明していない。
(Marc Ferranti/IDG News Serviceニューヨーク支局)
マイクロソフトとの交渉は完全終結、「部分的買収は受け入れられない」
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