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[米国]
マイクロソフト、セマンティック検索エンジンのPowersetを買収か
両社は「ノーコメント」
(2008年06月30日)
米国Microsoftがセマンティック検索エンジンを提供する米国Powersetの買収を計画しているというニュースが、インターネット業界に波紋を起こしている。ただし現時点では、両社とも実際にそのような交渉が進んでいるかどうかについて一切コメントしていない。
| MicrosoftのPowerset買収計画を報じた投資家向けサイト「VentureBeat」 |
株式非公開企業およびそれらを支援するベンチャー・キャピタル投資家の話題を専門に扱うニュース・サイト「VentureBeat」は6月26日、Microsoftがサンフランシスコに本拠を置く新興企業のPowersetを1億ドル程度で買収する計画だと報じた。
翌27日、Powersetの広報担当者は、「うわさや推測についてコメントすることはない」と述べた。MicrosoftのPR担当会社の広報もまた、「将来交渉が行われる可能性がある件についてはコメントできない」と語った。
Powersetは、セマンティック検索のパイオニアだ。従来型の検索では、キーワードや過去の検索や関連した検索に基づいて、検索クエリを適切なリンクと単純にマッチさせているが、セマンティック検索では、検索クエリやWebページから「意味」を抽出しようとする。なお、米国Googleはいまだに、主にキーワードを使って検索結果を提供している。
Powersetは現在、Webページの意味を理解する検索エンジンのテストを行っているが(関連記事)、その一部では、米国XeroxのPARC研究所(Palo Alto Research Center)からライセンスを受けた技術も使用している。この技術は、各文章を構文解析し、その意味を抽出することによってWebページの意味的説明を作成するものだ。
今回の買収のうわさが本当であり、MicrosoftとPowersetが交渉のテーブルについていたとしても、それほど驚きはない。米国Yahoo!の買収計画が失敗に終わった現在、Microsoftは検索事業戦略を推し進める何らかの方法を必要としているからだ。
オンライン広告分野では検索ベースの広告が最大の割合を占めることから、Microsoftは、この分野での事業を確立するために、自社の「Live Search」エンジンを強化する必要性に迫られている。
Live Searchは、Googleの検索エンジンにはるかに及ばない存在と見られており、その利用頻度に関しても、Yahoo!より下の順位に甘んじている。
Microsoftのチーフ・ソフトウェア・アーキテクトであるレイ・オジー(Ray Ozzie)氏は、MicrosoftはLive Searchの機能強化に取り組むために、キーワード検索の先にあるものに目を向けていると公の場で示唆したことがあった。
Ozzie氏は、5月にニューヨークで開催されたMicrosoft主催のイベント「Sanford C. Bernstein Strategic Decisions Conference」に出席した際、Microsoftは検索エンジンが情報を探す方法や、人々が検索リクエストを出す方法を改善していくことに関心を抱いていると話した。
「検索リクエストの組み立て方には改善の余地がある。すでに革新的なすぐれた方法がいくつか世に出てきているが、それらは大規模な形では実現されていない」(Ozzie氏)
(Elizabeth Montalbano/IDG News Serviceニューヨーク支局)
【解説】セマンティック検索は将来有望か――“Googleの次”を巡るコンセプト論争


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