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【解説】
MobileMe騒動――アップルに顧客満足度の高いクラウド・サービスは提供できるのか?
流出メールでジョブズCEOの改善策が判明。だが、そこに立ちはだかる“企業文化”
(2008年08月07日)
クラウド時代にAppleはどう対応していくのか
当初、AppleはMobileMeサービスの宣伝に、「Exchange for the rest of us(だれもが使える“Exchange”)」というスローガンを掲げ(もっとも、これはいつのまにか消え去ったが)、コンシューマーのみならず中小企業をもユーザー・ターゲットに含めてサービスをリリースした。
ただし、このExchangeという言葉から当然に想起されるMicrosoftのメール/メッセージング・ソフトウェア「Exchange」は、社外にいる従業員どうしがメールをやり取りしたり、メッセージ、コンタクト・リスト、スケジュールなどを共有したりするための製品で、小・中規模企業というよりは主に大企業が導入している。
McGuire氏は、今回のMobileMe騒動については、「とにかく早急に修復しなければならない問題だ」と指摘している。同サービスは、提供開始前からすでに不具合を起こしていた。数時間で終わると予想されていた.Macサービスからの移行にまるまる1日かかってしまい、アカウントを利用できなくなったユーザーの怒りを買ったのである(関連記事)。その後も、データの同期速度が想像以上に遅いという苦情が殺到したため、Appleはみずからの落ち度を謝罪し、全ユーザーに30日間の無料試用期間延長を申し出た(関連記事)。さらに7月18日にもAppleのサーバがダウンし、MobileMeユーザーの約1%がメール・アカウントを使えなくなった。同サービスが完全に復旧するまでには、実に11日間も要している。
Appleが、クラウド・サービスをはじめとする今後の製品を(他社がやっているような)一般的な方法で検証するとは完全には言い切れない、とMcGuire氏は述べている。「ハードウェアやOSではまず実施しないだろう。ただし、インターネット関連サービスならありえなくはない。そうしたテストが行われる可能性は、五分五分だと考えている。真剣に検討する時期に来ていると個人的には思っている」(McGuire氏)
さて、Jobs氏の社員にあてたメールには、ベータ・テストの実施を約束する文言はない代わりに、以下のような、ありきたりな反省の弁と将来への意気込みがつづられていた。
「MobileMeの立ち上げにまつわるトラブルは、われわれがインターネット・サービスについて学ぶべきことがまだ多く残っていることを教えてくれた。この教訓を生かさない手はない。MobileMeのコンセプトは大胆かつ魅力的なものであり、年末までにはわれわれ全員が誇らしく思えるサービスになるよう、努力していきたいと思う」
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