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[米国]
Time Warner、AOLのISP事業を分離
今後は成長著しいオンライン広告ビジネスに注力
(2008年02月07日)
米国Time WarnerのCEO兼社長のジェフ・ビュークス(Jeff Bewkes)氏は2月6日、同社の2007年第4四半期決算を発表すると同時に、傘下のAOLからISP事業を本社から分離・独立させる計画を明らかにした。
| 米国Time Warner傘下のAOLのポータル・サイト |
昨年9月には同社の前CEOであるディック・パーソンズ(Dick Parsons)氏がすでにAOL部門の独立を示唆しており、当時はまだ決定事項ではなかったものの、今回の発表は予想の範囲内だったと言える。
Bewkes氏は今年1月1日にTime WarnerのCEOとなり、今回就任後初の決算報告で「AOLを切り離すことは業績の不振が続くサービス利用料ベースのISPビジネスから、成長著しいオンライン広告ビジネスへと、ビジネス・モデルの変更を急ぐために必要だ」と説明した。
同氏はコンファレンス・コールを通じ、有料制インターネット・アクセス事業と、AOLのオンライン・サービスやコンテンツを含む広告ベースのオーディエンス事業との違いを強調。「売却により、AOLのそれぞれの事業にとって戦略的な選択肢が大幅に広がる」と語った。
Bewkes氏によるとAOLは10億ドル以上の経費削減を実現したにもかかわらず、有料でインターネット・アクセス・サービスを提供するAOLのISP事業は加入者の減少が続いているという。なお、分離の時期や方法など詳細は明らかされていない。
AOLの目標はGoogle、Yahoo!、Microsoftなどと並ぶオンライン広告企業になることかもしれないが、AOLの広告収入は数期にわたって業界全体の平均成長率を下回っている。先日Microsoftが提案したYahoo!の買収が実現すれば、敵はますます手ごわい存在になるだろう。
2007年第4四半期のAOLの広告収入は前期比18%増にとどまり、国際的な広告業界全体の平均成長率25%という数字を下回った。一方、Googleの成長率は同四半期に51%増を記録している。
なお、AOLの2007年6月30日を末日とする第2四半期の広告収入増加率は16%、9月30日を末日とする第3四半期は13%と、前の2期でも業績は業界平均には程遠い状況であった。
一方、Time Warnerの2007年第4四半期の業績は、全体ではほぼ業界の予想どおりの結果となったものの、純利益は前年同期の17億5,000万ドル/1株当たり利益44セントから、10億3,000万ドル/1株当たり利益28セントへと減少した。ただし前年同期の業績は、英国およびフランスにおけるAOLのISP事業の売却利益、所得税控除による利益などでかさ上げされている。
また、同社の第4四半期の売上高は126億4,000万ドルとなり、前年同期の123億4,000万ドルから2.4%の上昇を記録した。
発表に際し、Bewkes氏は、Time Warnerの今後の事業戦略ならびに経費削減計画の概要について説明した。同氏によるとAOL部門の分離だけでなく、Time Warnerケーブル部門に対する投資の削減なども検討中だという。
(Elizabeth montalbano/IDG News Service ニューヨーク支局)
- 米国Time Warner
- http://www.timewarner.com/
- 米国AOL
- http://www.aol.com/
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