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[米国]
Microsoft、Yahoo!の敵対的買収に含み――株主への直接提案を示唆
Yahoo!側は買収額の上乗せを希望?
(2008年02月12日)
米国Microsoftは2月11日、米国Yahoo!が買収提案を公式に拒否したことを受け、446億ドルの買収案を「完全かつ公正なもの」と強調するとともに、敵対的買収に含みを持たせた声明を発表した。
Microsoftは声明の中で、Yahoo!が買収提案を受け入れなかったことに対し遺憾の意を表明するとともに、Yahoo!が買収案を拒否しても、「(同買収案による)戦略上・財務上の利益を追求するわれわれの姿勢に変わりはない」と語った。
また同声明でMicrosoftは、「以前にも述べたように、当社の提案による利益をYahoo!の株主に理解してもらう機会を作るため、Microsoftは必要な措置を取る権利がある」としている。これは、Yahoo!の株主に対して直接的に買収提案を持ち込むことを示唆しており、結果として敵対的な買収につながる可能性がある。
Yahoo!側は、Microsoftによる株および現金による買収提案に対し、11日に声明を発表。「Yahoo!を過小評価している」として、提案を正式に拒否する考えを明らかにしていた。
Microsoftは2月1日、Yahoo!株の半分を1株当たり31ドルの現金(総額223億ドル)で買い取り、残りの半分をMicrosoft株0.9509株で支払う買収提案をYahoo!に申し入れた(この内容に従えばYahoo!の買収総額は446億ドルとなる)。なお、提案発表の時点でYahoo!株は1株19ドル18セントの値が付いていた。
ところが買収提案以降、Microsoft株の値段は下落し、逆にYahoo!の株価が上昇しており、現在の価格で計算すると買収案の価値は1日時点よりも下がったことになる。このため、Yahoo!は他の買い手を探すのではないかとの憶測も流れている。
一部報道によると、Yahoo!側の希望買い取り額は1株当たり40ドルだという。11日の株式市場では、Yahoo!株の終値は1株29ドル87セント、Microsoft株の終値は28ドル21セントだった。
Microsoftが最初の提案価格とYahoo!の希望買収額との間をとり、1株約35ドルという価格で再提案を行うのではないかと見る向きもある。しかし11日の声明を見るかぎり、同社が現在の提案内容から譲る姿勢は見られない。
Microsoftは、「われわれはこの買収提案によって、株主に最大限の利益をもたらす機会を提供している。両社の関係者との話し合いの結果、この買収を早急に完了させるため前進することが、双方にとっての最善策だと確信している」との考えを明らかにした。
MicrosoftによるYahoo!の買収は、オンライン広告市場でMicrosoftがGoogleに対抗するための“切り札”にほかならない。しかし、運営体制の複雑さや両社の企業文化の違いが合併の足かせになるという声も多く、Googleに対する競争力を強化するうえではかえってマイナス要因になるとの見方もある。
多くのアナリストは、11日にYahoo!が買収提案を拒否したのは、Microsoftもしくは他の企業による買収金額をつり上げるためだとみている。今後、他の企業から買収の申し入れがなければ、Yahoo!は結局、Microsoftの現在の提案を受け入れることを決定する可能性もある。
(Elizabeth montalbano/IDG News Service ニューヨーク支局)
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