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[米国]
Amazonのストレージ・サービス「S3」がダウン
ユーザー掲示板に苦情殺到。揺らぐ同社ストレージ・サービスの信頼性
(2008年02月18日)
米国Amazon.comのストレージ・サービス「Amazon S3」が2月15日未明にダウンし、同サービスを利用するWebアプリケーションにさまざまな障害が及んだ。
同社のWeb Services部門が運営するディベロッパー向けの掲示板には、Amazon S3ユーザーからの書き込みが殺到し、同社スタッフは対応に追われた。S3サービスがダウンし、「膨大な数(およそ500件)の内部サーバ・エラーが発生した」と最初に書き込まれたのは、米国太平洋標準時間(以下、すべて同時間帯)15日の午前4時30分ごろだった。その後、このスレッドには、「Amazon S3を使ってすべての動画をホスティングしているわれわれのWebサイトでも同じ問題が発生している」「バックアップの実施予定時間はいつになるのだろう」「このサービスを基幹業務で使っているユーザーもいるので、このフォーラムには書き込みを続けられるようにしてほしい」といった書き込みが相次いだ。
午前5時過ぎには、「Kathrin」と名乗るWeb Services部門のスタッフが「現在調査中」という書き込みを行い、午前7時17分には、同人物から「問題が解決し、パフォーマンスも通常レベルに戻りつつある」との報告があった。しかし、午前9時9分には再びKathrinが書き込みを行い、問題が完全に解消されたわけではないことを認めた。
このときKathrinは、「今朝発生した問題は解決し、システムは復旧に向かっている。しかし、一部顧客の間では問題が深刻化しており、現在この問題を解決するために懸命の努力を続けている。この件については、新たな情報が入り次第お伝えする。また、前回の書き込みで、今朝発生した事態に関する技術情報を必ず提供すると約束したが、この方針に変わりがないことを再度確認させていただきたい。現在のわれわれの優先課題は、できるだけ早くサービスを復旧し、安定させることだ。それまでどうかお待ち願いたい」と説明した。
オンデマンドで提供されるオンライン・ストレージ・サービスは、最近普及が急速に進んでおり、Amazonも主要プロバイダーの1つとされている。15日朝に発生したトラブルは、サービスが停止した場合のバックアップ計画を用意しておいたほうがよいという現実をあらためてユーザーに知らしめることとなった。
掲示板には、「フェールセーフを導入しなければならないという理由がここにある。私の新しいサイトでは、Amazonのサービスを使って2万5,000を超える画像をホスティングしているが、今朝ここに大きな問題があるということを認識した。私は、ローカル・サーバに切り替え、すべてのデータをバックアップしたが、この作業を自動的に実行できる技術が必要だ。S3サービスはすぐれているが、全面的に頼ることはできない。特に、これほど長い時間ダウンしてしまうというのは大きな問題だ。Amazonにはしっかりと対処してもらいたい」という書き込みもあった。
技術評論家で、『The Big Switch: Rewiring the World from Edison to Google』の著者でもあるニコラス・カー(Nicholas Carr)氏は、自身のブログで、「ユーティリティ・モードのコンピューティング」という信念は揺るがないとしながらも、このようなタイプの「不具合」は避けられないと述べている。同氏は、「既存のユーザーと将来のユーザーから信頼を得るには、顧客に随時情報を提供し、どこで問題が発生し、どのような対策を講じたのかを正確に説明する必要がある」と指摘している。
(Jon Brodkin/Network World米国版)
- 米国Amazon.com
- http://www.amazon.com/
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