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【インタビュー】
「OpenSocialアプリの提供は秒読み段階に来た」――Google幹部

参加ベンダー独自拡張の問題、Facebook参加の可能性などを直撃質問

(2008年02月26日)

「ウィジェット/ガジェットのためだけのプロジェクトではない」

――「OpenSocialの規格はあまりにも基本レベルで、シンプルなウィジェット(Widget)/ガジェット(Gadjet)しか書けない」との不満の声も聞かれる。どのように考えているのか。

Glazer氏:OpenSocialが問題のどの部分を解決しようとしているかについてきちんと理解されていないようだ。また、「今日、目にしているものは将来も変わらない」という誤った考えも横行しているのではないだろうか。

 まず最初に、ガジェットという言葉はさまざまな使われ方をしており、そのすべてが正しいというわけではない。一般的には、ページ上に表示される100×200ピクセル程度の小さなボックスとの認識がある。確かにそのようなガジェットが多く登場しているが、OpenSocialは、ここでアプリケーション開発者をサポートしようとしているのではない。OpenSocialはそのボックスに「ビュー」の概念を組み込んでいる。これを使うアプリケーション開発者は、小さな長方形のボックスとフル・ページがあれば、そこからアプリケーションの外観を紹介し、アプリケーションのさまざまなビューをナビゲートできる。

 2番目は、OpenSocialは何も世界をひっくり返すような大それた構想の下に立ち上げられたのではないということ。われわれの共通目標はWebのソーシャル性を強化し、より簡単に使えるようにすることであり、それを実現する最初で最大のチャンスをOpenSocialに見いだしたのだ。ただし、このプロジェクトはWebサイト運営者や開発者すべての要求を満たす万能薬ではない。OpenSocialをサポートするSNSサイト対応アプリケーションを開発する作業を支援する――このきわめて狭義の目標をはすことで、社会の前進に貢献したいと考えている。

 いずれにしろ、それを実際に証明するのは、OpenSocialを通じて開発されるアプリケーションの存在だ。もし、近く登場するOpenSocialアプリケーションが十分に高品質であることが証明され、開発者たちが将来的にトップ・レベルのアプリケーション開発を目指したいともなれば、われわれはOpenSocialをさらに強化するだろう。

――OpenSocialでデータのポータビリティ(可搬性)を実現するかどうかの話し合いがなされたはずだが、現在のGoogleのスタンスを教えてほしい。

Glazer氏:データのポータビリティとソーシャル・アプリケーション開発のAPI規格については、2つとも関心のある事柄であり、解決したい課題だが、両方併せて考える必要はない。どうすれば少しでも速く前進できるかを考えた結果、われわれは、この2つの問題は分けて対処すべきとの結論に至った。
 

「OpenSocialの理念に賛同してくれれば、だれでも歓迎する」

――FacebookがOpenSocialに参加することの重要性について、どう考えているか。

Glazer氏:その答えは、ユーザーと開発者が出してくれるはずだ。共通規格のメリットは、より多くのユーザーにより速く到達する手段を得ることであり、Googleはこの考えに賛同してくれる人ならだれでも歓迎する。Webは開放性と相互運用性を好む場所であり、このソーシャルの世界でもオープンで相互運用性を備えたアプリケーションの開発に協力してくれる人はいつでも歓迎されるのだから。ただし、これを決めるのはわれわれでなく個々の企業であり、それぞれのビジネスに最も見合った判断が必要だ。

――とはいえ、Facebook自身がソーシャル・アプリケーションの分野で現在、最も魅力的なプラットフォームを有しているという事実がある。

Glazer氏:例えば、アプリケーションを開発する手法が12種類ある状況から、6種類に減り、2種類に、そして1つになる。こうして段階を踏むごとに、人々が受ける恩恵が増えると信じている。

――先ごろ、GoogleのSNSであるOrkutのOpenSocialコンテナが完成し、間もなくOrkutユーザー向けにOpenSocialアプリケーションを提供するとの発表があった。

Glazer氏:そうだ。現在、開発者限定アクセスのOrkutサンドボックスでは、APIのローンチ・バージョンを動作させており、開発者コミュニティがこのAPIを使ったアプリケーション開発に協力してくれている。コンシューマー向けにOpenSocialアプリケーションを公開する時期は秒読み段階に入っている。

――OpenSocialの次なるステップは何か。

Glazer氏:今後、OpenSocialをサポートするSNSサイトからのアプリケーションの立ち上げが相次ぐだろう。Orkutに加えてMySpaceやHi5がコンシューマー向けOpenSocialアプリケーションを近く立ち上げると発表している(関連記事)。
 Googleが踏むべき次のステップは、これらSNSサイトにおけるユーザーと開発者の相互関係の“観察”だ。開発者がユーザーからのどのようなフィードバックを得るか、開発者から新しいクリエイティブなアイデアが出るか、SNSサイトがそれをどう可能にしていくかなどを見ていきたい。まずは扉を開放し、OpenSocialグループの立ち上がりを見届ける。これがGoogleの次なるステップだ。


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