- 【解説】
クラウド・コンピューティングのインパクト[前編:定義と関連技術] 
ユーザー/IT部門はどうとらえ、備えるべきか
すべてのITリソースはインターネットの雲(cloud)の向こう側から提供され、ユーザーはその際、リソースの構造や格納場所などをまったく意識することがない――クラウド・コンピューティングというコンピューティング・モデルはおおむねこのような説明がなされる。クラウドは別段新しいものではなく、企業コンピューティングの世界においては、SaaSやグリッド、ユーティリティ・コンピューティングなどクラウドの考え方に沿った、ないしは類似したモデルがすでに登場済みである。今回お届けする[前編]で、これら既存のモデルとの比較によってクラウド・コンピューティングを定義し、[後編]では、ユーザー企業やIT業界の各層に与える影響の分析を行い、このパラダイムの本質に迫りたい。(2008年08月29日)
- [米国]
グーグル、豪華な福利厚生の大半を廃止へ――同社を去る従業員が増加 
厚遇を当然と考える従業員の“あつかましさ”に対する経営陣の結論
米国Googleは、記録的なスピードで検索業界をリードする巨大企業に成り上がったが、ここにきて、そのオーラの輝きが失われつつある。ライバルである米国Microsoftにとってはありがたいことかもしれないが、Googleのクラウド・コンピューティング・サービスを利用したいと考えているユーザーは注意が必要だ。(2008年08月26日)
- [米国]
アマゾン、「Amazon EC2」クラウドにブロック・ストレージ・サービスを追加 
仮想マシンへの永続ディスク・ボリュームの割り当てが可能に
米国Amazon.comは8月21日、クラウド・サービス「Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)」に、永続的なブロック・ストレージ・サービス「Amazon EBS(Elastic Block Store)」を追加したと発表した。(2008年08月22日)
- 【解説】
Youku.com――政府公認“中国版YouTube”の実像 
中国随一の動画共有サイトが推進するコンテンツの「健全化」
中国のインターネット・ユーザーがどうやってオリンピックを観戦し、あるいは身の回りのあれこれを映像で共有しているのかをご存じだろうか。中国でオンライン・ビデオを視聴するサイトと言えば、米国Google傘下のYouTubeではなく、よく似た響きの名を持つYouku.comが圧倒的に有名なのだ。(2008年08月22日)
- [国内]
ミクシィがOpenIDに対応――“マイミクだけ”に閲覧可能な認証サービスも同時に提供 
mixiのユーザーIDを1万以上のOpenID対応Webサイトで利用可能に
ミクシィは8月20日、オープンな分散認証技術「OpenID」とSNS「mixi」のソーシャル・グラフ(人と人との相関図)を融合した認証サービス「mixi OpenID」の提供を開始したと発表した。同サービスは、さまざまなmixi関連サービスの構築を目指すプラットフォーム「mixi Platform」の第1弾となる。(2008年08月21日)
- 【解説】
「Gmail障害」で浮き彫りになった、無料サービスを業務利用することのリスク 
グーグル、2週間で3回発生したログイン障害を解決するも不安解消には至らず
米国Googleは8月15日(米国東部時間)の夜遅く、Webメール・サービス「Gmail」で過去2週間にわたり連続発生していたログイン障害を解決した。ただしユーザーの間では、同サービスの安定性に対する不安がいまだにくすぶり続けている。無料で高機能、しかも使いやすいと評判の人気サービスが企業・組織でも広く普及するか否かは、同社の提供姿勢にかかっている。(2008年08月19日)
- [米国]
グーグルのAndroid SDKがようやくアップデート、正式版も近くリリースへ 
アプリ開発者の声に応じ、ロードマップも公開
米国Googleは8月18日、新版の遅れが指摘されていた携帯電話プラットフォーム「Android」向けSDK(ソフトウェア開発キット)をアップデートし、「Android 0.9 SDK beta」として公開した。開発スケジュールや情報開示に関する開発者からの声に応じ、同時にロードマップも発表している。(2008年08月19日)
- [米国]
「Gmail」が2週間で3回のサーバ・エラーに見舞われる 
度重なる「502 Server Error」に、ユーザーから不満噴出
米国GoogleのWebメール・サービス「Gmail」でここ2週間、ユーザーがログインできないというトラブルが連続で発生した。同社のSaaSスイート「Google Apps」の一アプリケーションとして有料でGmailを利用している企業ユーザーも、このトラブルに見舞われたもようだ。(2008年08月18日)
- 【解説】
CAPTCHA認証は“終わった”技術なのか――有効性を疑問視する専門家たち

スパム・メールだけではない、CAPTCHAクラッキングの弊害
「CAPTCHA(Completely Automated Public Turing Test to Tell Computers and Humans Apart)」は、Webサイト管理者が自サイトに訪れたユーザーを(人間かどうか)見極める簡単かつ有用な手段であったはずだ。しかし最近では、「スパム業者が悪事を働くためのツール」と成り果てている。本稿では、CAPTCHAを取り巻く現在の状況を整理するとともに、その将来性についてあらためて考えてみたい。(2008年08月11日)
- 【解説】
MobileMe騒動――アップルに顧客満足度の高いクラウド・サービスは提供できるのか? 
流出メールでジョブズCEOの改善策が判明。だが、そこに立ちはだかる“企業文化”
「MobileMeを直ちに改善せよ」――米国AppleのCEO、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏は8月4日、今年7月11日にスタートしたPC/モバイル・デバイスのオンライン同期サービス「MobileMe」にまつわる全般的な問題を改善するべく、同社のiTunes事業を率いる幹部に新たな任務を命じた。「iPhone 3G」の世界同時発売と共に登場したMobileMeは、同社のクラウド・コンピューティング戦略を具現化する重要なサービスである。だが、はたしてAppleは大多数のユーザーを満足させられるクラウド・サービスを提供しうる体制をとれるのだろうか。(2008年08月07日)
- [米国]
グーグル、「Google Apps」の機能拡充を表明――ただし詳細は語らず 
サービス拡充に伴う料金引き上げはないもよう
米国Googleは8月5日、企業向けホステッド型アプリケーション・スイート「Google Apps」に新たなアプリケーションと機能を追加する方針を明らかにした。追加されるアプリケーションなど具体的な内容には触れなかったが、サービス拡充に伴う料金引き上げを行う予定はないもようだ。同社エンタープライズ事業部担当プレジデント、デイブ・ジロード(Dave Girouard)氏が、米国コロラド州ベイルで開催されたイベント「Pacific Crest Technology Leadership Forum」(8月3日〜5日開催)において表明したもの。(2008年08月06日)
- 【解説】
マイクロソフト、「Live Mesh」をクラウド・ベースの開発環境に衣がえ? 
クラウド・コンピューティング市場に本格参戦か
米国Microsoftが提供する「Live Mesh」(プレビュー版)は当初、インターネット経由で各種デバイスを同期させるWebベースのサービスと位置づけられていた。しかし同社はこの位置づけを変更し、クラウド・ベースの開発環境として再デビューさせるもようだ。
(2008年08月05日)
- [中国]【北京オリンピック】
「IOCは中国のネット・アクセス規制を断じて容認しない」――ロゲ会長が断言 
IOCへの批判に強く反論。ただしIOC報道委員長の発言との食い違いも
国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長は8月2日、北京オリンピック運営当局との間で、オリンピック期間中にインターネット・アクセス規制を行うことを容認するような取り引きはしていないと述べ、IOCのこの問題への対応に対する批判に強く反論した。(2008年08月04日)
- 【解説】
Web世代の学生をGoogle Appsのユーザーに――“Schoogle”に力を注ぐグーグル 
広告なしのクラウド・サービスを2,000もの教育機関に無料で提供
“Schoogle”(学校をグーグル化する)――こんなふうにとらえることもできる野心的な取り組みを、米国Googleが着々と進めている。大学などの教育機関をターゲットに、学生向けのGmailサービスだけでなく、Webベースの生産性アプリケーションやカレンダリングの受託に力を入れているのだ。セキュリティやプライバシー上の懸念を心配する声も一部にはあるが、そうしたGoogleのアプリケーション/サービスに大学側も前向きである。(2008年08月01日)
- 【McKinsey調査】
「エンタープライズ2.0」が思ったほど進展しないのはなぜか 
多くの企業が「経営層がWeb 2.0技術の経済的効果を理解していない」と回答
米国の経営コンサルティング会社McKinsey&Companyが先ごろ発表した、「エンタープライズ2.0」(企業におけるWeb 2.0系技術の採用)に関する最新のリポートによると、この1年間で多くの企業がブログやWiki、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、マッシュアップといったWeb 2.0系技術を採用し、1社当たりで平均3種類のWeb 2.0ツールが業務で活用されているという。だが、現在の状況を見るかぎり、エンタープライズ2.0は順調に進展しているとは言いがたいようだ。(2008年07月31日)
- [米国]
HP、インテル、ヤフーの3社、クラウド・コンピューティングの共同研究プロジェクトを発表 
大規模なデータ集約型アプリや関連インフラを研究開発
米国Hewlett-Packard(HP)、米国Intelおよび米国Yahoo!は7月29日、クラウド・コンピューティングの研究開発を行う共同プロジェクト「Cloud Computing Test Bed」を発表した。同プロジェクトは、インターネットにホスティングする大規模なデータ集約型アプリケーションや、関連するITインフラの開発・導入を推進することが目的となる。(2008年07月30日)
- 【解説】
「次世代ソーシャル・ネットワーキングはこうあるべき」――米国の研究者が議論 
ぎこちない人間関係、子供を狙う悪質ユーザーなど、現行SNSの課題と解決策が語られる
「次世代のソーシャル・ネットワーキング・テクノロジーでは、リアル社会により近づいた、小規模なオンライン・コミュニティを作れるようなツールが増えてくる」。7月28日、米国Rochester工科大学(Rochester Institute of Technology)の研究員らが、米国Microsoft主催コンファレンスの場でこのような見解を披露し、議論を行った。(2008年07月29日)
- 【解説】
元グーグルの技術者が放つ、新検索エンジン「Cuil」の“実力”と“アキレス腱” 
テスターからは「比べてわかるGoogleのスゴさ」との声も
よりすぐれた技術を擁して、検索サイト最大手の米国Googleを駆逐しようともくろむ新興企業は数あれど、米国Cuilほど鳴り物入りで登場した企業は少ない。創立者によれば、同社の検索サイト「Cuil」(「クール」と発音する)は、ほかの検索サイトと比べてインデックス化したデータ量が3倍に達するという。本稿では7月28日に登場したCuilの実力と、今後彼らが抱える(であろう)課題を紹介しよう。(2008年07月29日)
- [米国]【Saugatuck調査】
SaaSベンダーにとってオープンソース・ソフトは“両刃の剣” 
相乗効果が期待されるが、利用時にはライセンスやセキュリティなど問題が山積
米国の調査会社Saugatuck Technologyは7月28日、オープンソース・ソフトウェアはSaaS(Software as a Service)とクラウド・コンピューティングの進化に欠かせない技術である反面、SaaSベンダーにとって大きなトラブルの原因にもなると指摘する調査リポートを発表した。(2008年07月29日)
- [世界]
グーグル、Web上のユニークURL数が1兆を突破したと報告 
「世界中の全データをインデックス化するのが目標」――原点の検索エンジンに注力
米国Googleが最近行った調査によると、Web上のユニークURL数がついに1兆を超えたという。大台突破に、Googleのエンジニアたちは畏れを感じている。同社のスタッフが7月25日に公式ブログに投稿したエントリーによると、1日に数十億のペースでWebページが生成されているそうだ。(2008年07月28日)