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[米国]
HP、ノートPCの大幅な売上げ増で2Q決算は増収増益

売上高の7割は米国外から。EDSの買収で同社のグローバル化がさらに加速か

(2008年05月21日)

 米国Hewlett-Packard(HP)は5月20日、2008会計年度第2四半期(2-4月期)の決算を発表した。好調なノートPCの売上げに支えられ、売上高、純利益ともに2ケタの伸びを達成した。

 発表によると、同四半期の総売上高は前年同期比11%増の283億ドル、純利益も前年同期の17億8,000万ドルを上回る20億6,000万ドルとなった。

 HPは先週、同四半期決算の速報値とともに、ITサービス会社のElectronic Data Systems(EDS)を139億ドルで買収する計画を明らかにしたが(関連記事)、それに伴ってセグメント別業績の詳細を含む詳しい四半期報告が今週にずれこんだ。

 今期、最も大きな成長率を見せたのはソフトウェア&サービス部門で、ソフトウェアの売上高は前年同期比28%増の7億2,700万ドル、サービスの売上高は同12%増の46億ドルとなった。

 HP最大の規模を誇るパーソナル・システムズ・グループ部門(PC部門)の売上高は前年同期比16%増の101億ドルで、販売数量は同21%増であった。この成長率は、ほとんどノートPC販売の31%成長に支えられたものである。デスクトップPCの販売は横ばいだった。

 それ以外の部門では、イメージング&プリンティング部門の売上高が前年同期比6%増、ストレージ部門は同14%増、ブレード・サーバ部門は68%増を記録した。業界標準サーバは売上高が横ばいだったが、ハイエンド・サーバとミッドレンジ・サーバではそれぞれ21%増、17%増となった。

 HPのCEO、マーク・ハード(Mark Hurd)氏は、今四半期の決算について、「売上高の70%は米国外で上げたものであり、(特に)新興経済諸国での旺盛な需要のおかげだ」と語った。同氏によると、ブラジル、ロシア、中国、インドの4大新興市場での売上高は成長率26%を記録し、総売上高の10%を占めたという。

 アジア太平洋地域と欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域の売上高は成長率16%を記録し、こちらも同社の増収に貢献した。また、欧州での売上高は総売上高の42%を占めるなど、相変わらずの好調さを見せた。

 これに対し、米州(南北アメリカ)全体での売上高の成長率はわずか4%にとどまった。米国内の成長率はゼロに近く、少数の地域で成長が見られただけで「むらがあったと言うのが適当だろう」とHurd氏は語った。

 Hurd氏は同四半期の決算を支えた要素として、経費の節減、営業スタッフの増員、そしてノートPCをはじめとするHPの幅広い製品ラインアップを挙げた。

 またHurd氏は、EDSの買収について、「EDSを買収することでHPと取り引きする企業が今後増えていく」との見通しを示した。

 「われわれは自社の技術および技術サポートに自信を持っているが、カバーできる範囲がいまひとつである。EDSの買収によって、(われわれと取り引きする企業の数および)企業がわれわれに拠出するIT支出の割合が増えるとともに、新たなビジネスを成長させるための足場ができるはずだ」(Hurd氏)

 Hurd氏によると、HPにとっても業界にとっても、ソフトウェアとサービスの組み合わせが、今後ますます重要度を増していくという。

 「ソフトウェアとサービスを緊密に結び付けることは、特に(ビジネス)プロセスの自動化に関して、当社にとって戦略上非常に重要である。EDSは世界最大のアプリケーション・アウトソーサー、そして世界最大のアプリケーション・テスト会社だ。今後、サービス業界が進化発展するなかで、ソフトウェアとサービスの連携はますます増えていくだろう」(Hurd氏)

 EDSの買収は、HPがグローバルITサービス市場でIBMと正面から競争していくための布石の1つである。現在は、IBMがサービス市場におけるリーダーであり、サービス事業で同社の利益の多くを上げている。

 アナリストによると、HPのサービス事業がEDS買収によって拡大される分野は、特にITアウトソーシングとITコンサルティング・サービスだという。だが、他の大型買収のケースと同様、両社の事業統合や統合戦略策定にはかなりのリスクが伴うと見られる。

 HPのEDS買収計画は両社それぞれの取締役会で承認されており、2008年後半に本契約締結の見通しである。

(James Niccolai/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)




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