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[米国]
製品需要の冷え込みを受け、デルの株価が急落
同社自身も今年の成長率を下方修正
(2008年09月17日)
9月16日、米国Dellが今四半期(2008年8-10月期)における製品需要の世界的な減少を見込んでいると発表したのを受け、同社の株価は約10%も下落した。
同社は、8月末に2009会計年度第2四半期(2008年5-7月期)の決算を発表した際、「米国でIT支出に対する慎重な姿勢が続いており、欧州諸国およびアジアの一部にも波及している」と述べた(関連記事)。しかし景気停滞を認める一方で、今年のDellの成長率は業界全体を上回るとの見通しを示していた。
Dellの最高財務責任者(CFO)、ブライアン・T.グラッデン(Brian T. Gladden)氏は16日、Bank of AmericaのイベントでWebキャストを行い、「8月の業績は特に厳しいが、今回は通常よりもさらに需要が鈍化している」と述べ、前回の見通しを下方修正した。
| 30億ドルの経費削減策に関するDellの説明(今年3月) |
同氏によると、米国の小規模ビジネスや州政府・地方自治体などの市場が特に落ち込む一方で、大規模企業からの需要は安定しており、コンシューマー市場も比較的堅調だという。
Dellは今年初頭、2011会計年度までに30億ドルの年間経費削減を目指す計画を発表している。しかしグラッデン氏は、現段階での同計画の詳細についてはノーコメントとした。
また同氏は、ビジネス全体の需要の鈍化を認めつつも、既存の市場におけるDellのマーケット・シェアは保っていると強調した。
米国の調査会社Forrester Researchのアナリスト、アンドリュー・バートルス(Andrew Bartles)氏は、景気が大きく低迷している現在、ハードウェア・ベンダーが需要の冷え込みに苦しむのは当然だとの見方を示している。「企業のCIOは、真っ先にサーバやPCの購入を控えるものだ」(バートルス氏)
米国における金融/金融サービス関連業界の危機を受け、各企業が経費を抑えることから、各ベンダーにも少なからずその影響が出ると、バートルス氏は見ている。同氏はさらに、「例えば金融の引き締めにより借金も困難になるなど、消費者需要の冷え込みや、一般的な景気悪化が進む可能性がある。これが金融業界の破綻による、IT業界にとっての真の打撃だ」と指摘した。
Forresterは16日、2008-2009年度の米国IT支出予測の修正を発表した。それによると、2008年度の成長率は5.4%で、前回の予測値3.4%を上回っている。しかし2009年度の成長率予測は、前回の9.4%から6.1%へと大きく引き下げられた。
Forresterでは、今年のIT支出が予測以上に増加した一方で、景気の回復には時間がかかるとの見通しから、予測結果を修正したと説明している。
(Chris Kanaracus/IDG News Serviceボストン支局)
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