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[米国]
IBM、3Q決算で20%増益の見通し――金融不安払拭をねらい好調維持をアピール
売上高は5%増でアナリスト予測を下回る
(2008年10月09日)
米国IBMは10月8日、2008会計年度第3四半期(7-9月期)の業績見通しを発表した。それによると、第3四半期の純利益は前年同期比で20%増加し、今年度通期の利益についても順調との見通しを示している。
今回発表されたのは暫定的な業績であり、IBMでは正式な決算発表を10月16日に行うとしている。事前発表を行い好調維持をアピールすることで、金融危機による株価低迷に見舞われているIT投資家の不安感を少しでも払拭したい考えだ。
| 米国IBMの会長兼CEO、サミュエル・パルミサーノ氏 |
同社第3四半期の売上高予測値は前年同期比5%増の253億ドルで、増加分のうち3ポイントは為替差益によるもの。純利益は同20%増の28億ドル、1株当たり利益は2ドル5セントとなる見通しだ。
これらの数字を金融アナリストの予測値と比べると、かなりの差がある。アナリストによる事前予測は、1株当たり利益が3セント、売上高が265億ドルだった。1株当たり利益についてはIBMの結果がアナリスト予測値を上回ったが、売上高に関してはアナリスト予測を大幅に下回ったことになる。
IBMは2008会計年度通期の利益見通しも明らかにした。それによると、1株当たり利益は8ドル75セント(前年比22%増)以上で、アナリスト予測値を1セント下回っている。通期の売上高見通しは公表していない。
ちなみに、6日にはドイツのSAPも業績予測を発表し、2008年7-9月期の見通しを下方修正した。金融危機の影響が顧客のIT投資にまで及び、業績が予想以上の落ち込みを見せたと、同社では説明している(関連記事)。
IBMにとって、金融危機を乗り越えるうえで“支え”となっているのが、同社の広範な事業展開だ。同社会長兼CEOのサミュエル・パルミサーノ(Samuel Palmisano)氏は、第3四半期の好業績の理由を、安定した経常収益・利益の基盤と、新興市場の成長を促す投資、顧客に利益をもたらす幅広い製品やサービス展開、さらに強力かつ柔軟な財政基盤などの組み合わせによるものと説明。「こうした要因がそろい、当社は不況下でも競争力を維持できる」と強調した。
IBMの発表を受け、同社の8日の株価は上昇した。通常取引終了後は5%ダウンの90ドル55セントだったが、時間外取引で4%ほど上がっている。
(James Niccolai/IDG News Serviceサンフランシスコ支局)
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