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[米国]
【今週のウォール街】
マクロ景気の不透明感をよそに投資家はIT企業を有望視
大手IT企業の株価が相次いで52週高値を更新
(2007年09月28日)
マクロ経済の先行きが不透明な中、投資家はIT企業に熱い視線を送っている。先週のオラクルに続いて今週もレッドハットが好調な四半期決算を発表したことや、投資家の投資意欲を刺激するM&A(買収・合併)、世界の部品販売の堅調な見通しなどを背景に、ITベンダーの株価は上昇基調で推移している。
ここ1週間で大手IT企業の株価が相次いで52週高値を更新した。イーベイ、AT&T、ベライゾン・コミュニケーションズは年間最高値を記録、アップルとグーグルは上場来高値を更新した。
9月25日に第2四半期決算(6-8月期)を発表したレッドハットの株価は翌26日、前日比1ドル高の19.89ドルで取り引きを終えた(関連記事)。好調な販売とコスト削減の取り組みに支えられ、同社の純利益は前年同期の1,200万ドルから1,910万ドルに伸び、売上高は同28%増の1億2,730万ドルとなった。
JMPセキュリティーズは調査リポートの中で、「レッドハットが昨年買収したミドルウェア・ベンダーのジェイボスにかかわる事業は、期待されたほど成長していないが、売上高の数字は、レッドハットの中核事業が予想以上に好調なことを示している」と分析する。ちなみに、この四半期には主力製品の新バージョン「JBoss Enterprise Application Platform 4.2」が出荷されている。
アップルの株価は、携帯音楽プレーヤー市場での優位性を維持していることや、新世代スマートフォン「iPhone」の販売が好調なことを好感して高値圏で推移しており、シティグループの証券部門が同社の目標株価を160ドルから185ドルに引き上げたの受けて、24日に上場来最高値を更新し、その後も高値が続いている。
シティグループ・グローバル・マーケッツは、携帯デバイス事業だけでなく、Macの売上げも従来見通しを上回っていると見ている。アップルの株価は24日、4.13ドル値上がりして148.28ドルとなり、その後も緩やかに上昇している。
EMCの株価も、シティグループとベア・スターンズのアナリストが投資評価を引き上げたのを受けて年初来高値を更新した。両アナリストとも、EMCが8月に一部株式の公開を行ったヴイエムウェアを引き続き傘下に置いていることを支持している。
今週初め57ドルだったヴイエムウェアの株価は80ドルまで上昇した。同社は仮想化技術分野で首位を占めている強みを生かして成長を続けている。
EMC株は26日、8月時点と比べて25ドル高い82.36ドルで引けた。
今年はM&Aの数が過去数年で最多を記録するペースで増加しており、このことが投資家の投資意欲を喚起する要因になっている。今週もエコスター・コミュニケーションズが25日、スリング・メディアを買収すると発表した。スリングは、インターネット経由でTVを視聴できる技術を提供している。エコスター株は同日、このニュースを受けて2.92ドル高の44.14ドルで取り引きを終えた。
一方、業界観測筋は、今後数四半期の市場の需要動向を見極めるため、部品販売の見通しに注目している。アイサプライは今週、2007年の世界半導体市場の売上高の予想成長率を6%から3.5%に下方修正した。しかし同社は、半導体を使用する電子機器の販売見通しは上向いているとし、電子機器の売上高の予想成長率を6%から6.8%に引き上げた。
(マーク・フェランティ/IDG News Service ニューヨーク支局)
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