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【解説】
ユニファイド・コミュニケーションの現状と課題を探る

過去のUCブームとは何が変わっているのか/導入のメリットは/本格普及の条件は……

(2008年05月09日)

そもそもユニファイド・コミュニケーション(UC)とは何だろうか。あらゆる通信のIP化を図ることだろうか。いつでも、どこでも、どんなデバイスからでもネットワークにアクセスし、コミュニケーションをとることだろうか。本稿ではUCとは何かを明確にするとともに、国内におけるUCの現状と、本格普及に至る過程で克服すべき課題について見ていこう。

岡崎勝己

ハード、アプリ、サービスの3層からなるUC

 まずはUCの定義を明確にしたい。

 IT調査会社のIDC JapanはUCの定義を「ユーザーの状況に応じて、“画像”“音声”“データ”の3つのコミュニケーション手段を使い分けることで、コミュニケーションの効率化/高度化を図る手法」としている。

 一口にUCと言っても、提供するベンダーによって、売りとなるサービスは(若干の)違いがある。特にソフトウェア・ベンダーと通信ベンダーとでは、強みとなる技術基盤が異なるため、導入を検討している企業へのアプローチも異なっているようだ。なお、IDC JapanではUCの概念を、図1のような3階層で説明している。


図1:IDC Japanの示すUCの概念。将来は最上位の「サービス」層が拡大すると予測されている

 最下層の「ハードウェア」は、UCを実現するためのシステム基盤に位置づけられている。インスタント・メッセージング(IM)、電子メール、音声電話、ビデオ会議など、あらゆるコミュニケーション・ツールを稼働させるための各種サーバ・マシンやIP-PBX、VoIPゲートウェイなどが含まれる。

 中間層の「アプリケーション」には、コミュニケーション機能を提供するサーバ・ソフトやクライアント・アプリケーションが含まれる。例えばMicrosoftの「Office Communications Server 2007」をはじめ、無料で利用できるIMの「MSN Live Messenger」などが相当する。

 最上層の「サービス」は、UCを手がけるハードウェア/ソフトウェア・ベンダーが提供する付加価値である。UCのシステムは、一度構築すればそれで完了するわけではない。企業のニーズに合わせ、機能の追加やメンテナンスを行う必要があるからだ。

 なお、UCの最も特徴的な機能となるのが「プレゼンス(在席)」である。連絡を取りたい相手がPCの前にいるのか、外出しているのかといった状況をプレゼンスによって確認し、最適なコミュニケーション手段で連絡をするのがUCの基本となる。


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