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リッチ・クライアント/RIA

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目指すは「脱ブラウザ」――スタンドアロン型リッチ・クライアント最新事情

次世代デスクトップ・プラットフォームの“本命”となるか

(2007年04月04日)

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RIA市場の今後の方向性“産消逆転”で企業利用が加速?

 現在、Webブラウザが、インターネットへの一般的なアクセス手段であることは間違いないが、今後ガジェット/ウィジェットのようなコンシューマー向けのスタンドアロン型リッチ・クライアントが徐々に普及していくことによって、インターネット上のサービスを利用する手段としてWebブラウザを利用する必要性が薄れていく可能性がある。例えば、天気を確認する、株価を確認する、アマゾン・ドットコムで書籍を検索するなど、特定のサービスを利用したい時には、目的に合ったユーザー・インタフェースを備えるガジェット/ウィジェットをダイレクトに使えばよいのである。こうした傾向は、消費者から一般化する“産消逆転”(注4)現象を介して、企業のビジネス・アプリケーションにおいても一般化していくだろう。

 一方、技術面では、XMLベースの開発言語が主流になると予測している。リッチ・クライアント適用の裾野が広がるということは、それだけ開発者/クリエイターの数や、高い生産性が必要とされるわけだが、そんな状況下で、高度なプログラミングを要する技術を用いていては裾野は広がらない。XML言語は、W3C(WWWコンソーシアム)が標準化を進めているXML複合文書「Compound Document Format(CDF)」(注5)と相性がよい。現時点では、W3Cの標準にベンダー側が今後どの程度歩み寄るかはわからないが、異なる技術仕様を混合する考え方はApolloでも同じだ。それぞれの目的・分野に最適化された仕様を組み合わせる傾向は、実装手段は異なれど、当分の間続くと思われる。

 また、SOA(サービス指向アーキテクチャ)の普及もリッチ・クライアントの普及を後押しすることになる。1つのアプリケーション・ソフトウェアを、ユーザー・インタフェース、サービス、データ、プロセスなどに分割し、再構築するアーキテクチャであるSOAが、今後さらに普及することによって、これまでアプリケーションの一部であったユーザー・インタフェースは独立した存在となり、“ユーザー・エクスペリエンス(ユーザー体験)”を重視した、よりリッチなユーザー・インタフェースの開発が加速すると考えられる(図3)。


図3:SOA普及で独立するユーザー・インタフェース

注4:「消費者のIT利活用環境が企業のそれを凌駕している状況」を意味する言葉
注5:複数のXML言語(XHTML、MathML、SVGなど)が混在した文書のこと

次世代のデスクトップ・プラットフォームを制する条件

 リッチ・クライアントは、今後もますますその適用範囲を広げることは間違いないだろう。冒頭に解説したとおり、インターネットに接続する機器が増えたことで、これまでインターネットにアクセスしたことのない利用者にも、直感的で、簡便な、そして操作して楽しいユーザー・インタフェースを提供する必要性が高まってきているからだ。したがって今後は、ブラウザの制約にとらわれない新しいユーザー・インタフェースを提供できるスタンドアロン型リッチ・クライアントが、さらに注目を集めることになるだろう。

 では今後、どのような技術/製品がスタンドアロン型リッチ・クライアント市場を制するのだろうか。

 スタンドアロン型リッチ・クライアントの技術/製品として求められる条件としては、まず第1に、開発者/クリエイターの支持を得ること。次に、より多くのプラットフォームで動作すること、そして今後ますます高度化するユーザー・インタフェースに対し、それらを実現するポテンシャルに余裕があることが条件として挙げられる。さらに開発言語がXMLベースであればなお望ましい。これらが今後のデスクトップ・プラットフォームを制するスタンドアロン型リッチ・クライアントの条件であると筆者は考えている。


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