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[英国]
マイクロソフトのバルマーCEO、新OS「Windows Cloud」について語る
クラウド・コンピューティング向けアプリ開発基盤を提供へ
(2008年10月02日)
| 米国マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏 |
米国Microsoft(マイクロソフト)のCEO、スティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏は10月1日、ロンドンで開催されたMicrosoft主催のITイベントで、Webベースのアプリケーション開発を可能にする新OSについて触れ、内容の一部を明らかにした。
バルマー氏が「Windows Cloud」(正式名称は未定)と名付けた新OSは、ディベロッパーがクラウド・コンピューティング用のアプリケーションを開発できる環境を提供するものだという。詳細は10月26日からロサンゼルスで開催される開発者向けイベント「PDC(Professional Developers conference)2008」で発表される見通しだ(関連記事)。
クラウド・コンピューティングという名称は、しばしばWebブラウザ上で動くプログラムに使用されるが、実際のコンピュータ処理は、遠隔のデータセンターで行われる。
ちなみに、Windows Cloudは、Vistaの後継OSとして開発が進められている「Windows 7」とは別のプロジェクトだとしている。
米国Google(グーグル)や米国Salesforce.com(セールスフォース・ドットコム)といった企業は、インターネットを介してソフトウェアを提供するコンセプトを採用している。このようなコンセプトは、ユーザーにとって導入コストやメインテナンスの面で有利とされている。
| 「Windows Cloud」の詳細が発表される予定の開発者向けイベント「PDC 2008」の公式サイト |
MicrosoftはデスクトップPCベースのソフトウェアで富を築いた企業だが、ここ最近はインターネット・ベースのソフトウェアの導入にも積極的な姿勢を見せている。
ただし、バルマー氏は、同社のプロダクティビティ・スイート「Office」に代表される製品を、デスクトップPCから完全にインターネット上に移行する計画はないと明言した。
Microsoftは、ユーザーが公共のインターネット端末を利用して、Office書類の“簡易編集”を行えるサービスの開発に取り組んでいるという。しかしバルマー氏は「現時点で言える情報はここまでだ。1カ月後に行われる正式発表を台無しにしたくない」とコメントし、新OSの詳細は明らかにしなかった。
同氏によると、Microsoftはコラボレーション・ソフトウェア「SharePoint」、電子メール・サーバ「Exchange」、「Dynamics CRM(Customer Relationship Management)」など多数の製品に対応するオンライン・コンポーネントの開発も手がけている。
このように、主力アプリケーションにWebベースの機能を加えて拡張する戦略を、同社は「Software+Service」と呼んでいる。
Webベースの無料プロダクティビティ・スイート「Google Docs & Spreadsheets」などを提供するGoogleからMicrosoftが受けるプレッシャーは、ますます増大している。
しかし、バルマー氏は、Google Docs & Spreadsheetsの利用者は比較的少ないと強調、「ユーザーは、Officeパッケージのような豊富な機能を求めており、Webブラウザ上で動くソフトウェアよりもずっとパワフルなソフトウェアを必要としている」と述べ、Googleの戦略に対して否定的な意見を示した。
(Jeremy Kirk/IDG News Serviceロンドン支局)
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