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[米国]
ビジネスオブジェクツ、リポーティング・ツールをSaaSモデルで提供へ
(2006年04月10日)
BI(Business Intelligence)ソフトウェア大手の米国ビジネスオブジェクツは4月10日、同社のリポーティング・ツール「Crystal Reports」のオンライン版「crystalreports.com」を発表し、サブスクリプション・ベースのSaaS(Software as a Service:サービスとしてのソフトウェア)市場に本格参入する方針を明らかにした。
crystalreports.comは、主に中小規模企業をターゲットに、パッケージ版のCrystal Reportsと同等のリポーティング機能をホスティング・サービスとして提供するもの。無料の「ベーシック・サービス」と、月額料金制の「プレミアム・サービス」が用意される。ベーシック・サービスは無料で利用できるが、最大10ユーザー、共有可能なリポート数は最大60といった制限がかけられる。一方、プレミアム・サービスは、社外の顧客やパートナーとのリポート共有を行う中規模企業をターゲットに有料で提供するもので、リポート数の制限はない。PDFやExcelといったCrystal Reports以外の文書形式もサポートし、すべてのユーザーがリポートの表示とパブリッシュを行うことが可能となっている。また、セキュリティ面の強化も図られ、リポートの区別やフォルダ・レベルでのアクセス管理も行えるとしている。
同社ではまず、ベーシック・サービスの提供を北米で開始し、今四半期中に同じく北米限定でプレミアム・サービスを開始する予定だ。なお、全世界でのサービス提供開始は今年後半の予定となっている。
SaaSモデルは、より高速で信頼性の高いネットワークが利用可能になるにつれて人気が高まっている。SaaSモデルを開拓した米国セールスフォース・ドットコムなどでは、ソフトウェアとハードウェアへの初期投資コストを減らせることや、専任ITスタッフが不要になることをメリットとして挙げている。だが、その一方で、ユーザー企業の間では、自社の機密情報を他社のネットワークに格納することに対して懸念する声も上がっている。
なお、ビジネスオブジェクツがSaaS関連の動きを発表するのは今回が初めてではない。今年1月には、セールスフォースのオンデマンド・プラットフォーム「AppExchange」をサポートした「Crystal Reports XI」を今年前半にリリースする計画を明らかにしている。
ビジネスオブジェクツのCEO、ジョン・シュルツ氏は先週、「当社ではセールスフォースの顧客向けにCrystal ReportsのAppExchangeプラグイン版をすでに提供しているが、crystalreports.comはセールスフォースとは無関係で、利用者がオンラインで安全にリポートを交換できるようにすることを大きな目的としている」と説明した。また、同氏は、crystalreports.comのユーザーの反応を詳細に検討することで、「SaaS市場に大々的に参入する前に、SaaSモデルについて学ぶことができる」と述べている。
(ジェームズ・ニコライ/IDG News Service パリ支局)
- ビジネスオブジェクツ
- http://www.businessobjects.com/
- 「crystalreports.com」のサービス・サイト
- http://www.crystalreports.com/















