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[米国]
シスコ、Web会議アプリ大手のウェブエックスを32億ドルで買収
SaaS市場での足場固めをねらう
(2007年03月16日)
米国シスコシステムズは3月15日、オンライン会議アプリケーション・ベンダーのウェブエックス・コミュニケーションズを32億ドルで買収すると発表した。買収は、シスコの2007年度第4四半期中(5月-7月期)に成立する見込み。
シスコにとって32億ドルという買収額は、2005年に買収したケーブル向けセットトップ・ボックス大手のサイエンティフィック・アトランタの69億ドルに次いで2番目に多い金額となる。
1995年に設立され、カリフォルニア州サンタクララ市に拠点を置くウェブエックスは、今年3月時点で従業員数は2,200人。2000年7月に株式を公開し、2006年度には3億8,000万ドルの売上高を計上している。
シスコのCDO(最高開発責任者)、チャーリー・ジャンカルロ氏は、3月15日に行われたアナリストらとの電話会見において、「われわれは、ネットワーク・プラットフォームがアプリケーション提供の新しい基盤となるよう、引き続きインテリジェント・ネットワーク技術に投資していく」と語った。
ウェブエックスの主力製品である「WebEx」は、映像、音声、デスクトップ画面などをWebブラウザ・ベースで共有できる会議アプリケーションである。中小規模企業を主なターゲットとしており、顧客企業は約1万2,000社に及ぶ。WebExの競合となる製品には、マイクロソフトの「Live Meeting」が挙げられる。
インターネットを利用したオンデマンド型ソフトウェアを提供する技術と製品を手に入れたことで、シスコはSaaS(Software as a Service)市場に本格的に参入するための足場を固めたことになる。
シスコは現在、「Meeting Place」および「Unified Communications」といったコラボレーション・サービスを提供している。しかし、これらの製品は大規模企業を想定した社内コラボレーション・システムを構築するものだ。
ヤンキー・グループのアナリスト、ゼウス・ケラバーラ氏は、今回の買収を「時期的に妥当だ」としたうえで、シスコの今後について指摘した。
「今回の買収で、シスコは大きな課題を抱えたことになる。シスコはさまざまなネットワーク機器を販売しているが、中小規模企業にオンライン会議アプリケーションを販売するには、専用のネットワーク機器を必要としないSaaSモデルのほうが受け入れられやすいからだ。ネットワーク機器を必要としない顧客にも適切なサービスを提供できるのか、シスコは問われることになる」
(フィル・ホッホムート/Network World オンライン米国版)
- 米国シスコシステムズ
- http://www.cisco.com/
- 米国ウェブエックス・コミュニケーションズ
- http://www.webex.com/















