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[米国]
バルマー氏、SaaSに対抗するサービス・ビジョンを披露
「ソフトウェアとしてのサービス」ではなく「ソフトウェアとサービス」
(2007年06月01日)
米国マイクロソフトのCEO、スティーブ・バルマー氏は5月31日、ベンチャー支援団体のテクノロジー・アライアンスがワシントン州シアトルで開催したランチミーティングで講演し、最近注目を集めている「ソフトウェアとしてのサービス(SaaS:Software as a Service)」モデルと、同社が推進する「ソフトウェアとサービス(Software and Service)」の違いをアピールした。
Webブラウザを使ってインターネットを経由してアプリケーションにアクセスするSaaSの提供にIT業界がシフトするなか、マイクロソフトは「ソフトウェアとサービス」という概念を掲げ、その実現に取り組んでいる。
マイクロソフトにとって、「ソフトウェアとサービス」とは、PCや携帯電話、TVなどのスマート・クライアント・デバイスや、「ネットの中でユーザーのために作業を行うスマート・コンピュータ」に必要なサービスを提供するバランスの取れたモデルを意味する、とバルマー氏は説明する。
「(スマート・コンピュータとサービスとの間で)適切なバランスを作り出そうとしている。このモデルでは、技術的な制御により、どの機能コンポーネントがどこで動作するかが決まる」
これに対し、SaaSは一般的にエンドユーザーがWebブラウザを使ってアクセスするインターネット・ベースのホスティング・アプリケーション・モデルを指し、ユーザーのデバイス側には特別なソフトウェアを必要としない。
こうした「ソフトウェアとしてのサービス」と「ソフトウェアとサービス」の違いは、PCソフトウェアの販売で莫大な収益を得ているマイクロソフトのような企業にとって重要な意味を持つ。
バルマー氏が今回講演したテクノロジー・アライアンスは、マイクロソフトを創業したビル・ゲイツ氏の父親が創設した団体で、ワシントン州の教育および起業環境の充実に取り組んでいる。
バルマー氏はランチミーティングの中で、サービス・モデル以外にもいくつかの話題を取り上げた。その1つが、シンプルで有益な製品を開発することの難しさである。
同氏は、「シンプルと有益の両方のバランスを取るのは大変だ。優れた設計の製品は、強力な機能を求めるユーザーにそれを提供すると同時に、そうした機能を求めるユーザーにとっても、そうでないユーザーにとっても、使いやすいものでなくてはならない」と述べ、Microsoft Officeの最新版では、そうした絶妙のバランスが実現されていると強調した。
(ナンシー・ゴーリング/IDG News Service ダブリン支局)
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