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[米国]
【Gartner調査】
ソフトウェア・ライセンス価格の下落が顕著に――ガートナーが報告
ビジネス・プロセス・アウトソーシングの利用は2011年までに倍増と予測
(2007年11月20日)
米国Gartner Researchは先週末、ソフトウェア・ライセンス体系とソフトウェア市場に大きな影響を及ぼす広範な変化が業界内で起こりつつあるとの見方を示した。
Gartnerのアナリスト、ウィリアム・スナイダー(William Snyder)氏によると、独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)が「強い交渉力を持つ上顧客」と契約更新を進める際、大幅な値引きを提示するケースが顕著になってきているという。
Gartnerは報告書の中で7項目のトレンドに言及し、「新たな競争に直面したベンダーが、さらなるコスト・プレッシャーを背景に、従来の価格を維持する、あるいは引き下げることを強いられている」と指摘。ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)の利用は、2011年までに倍増し、BPOプロバイダーの多くが大手ベンダーの既存のERPアプリケーションを使用しなくなると予測している。
同社は報告書で、こうした傾向が進むにつれ、ソフトウェア・ベンダーの全般的な市場機会は減少すると述べている。また、その一方で大規模なBPOプロバイダーは市場で優位性を確保しつつあり、ベンダーに対してこれまで以上に強気に出ることが可能になってきているという。
さらにGartnerは、業務用ソフトウェア・ベンダーがより競争力のある価格モデルを打ち出し、契約期間にも柔軟性を持たせるようになった主な要因として、「SaaS(Software as a Service)の使用率の上昇が考えられる」との見解を示している。
これら2つの技術と、モジュラー・サービス指向アプリケーションを用いたSOA(サービス指向アーキテクチャ)の普及、SaaS配信メカニズムを利用するサードパーティ・サポート企業の出現によって、今後もソフトウェア・ベンダーはさらに値下げを迫られる可能性がある。
同報告書によれば、最近、特にサービス分野での躍進が目立つオープンソース・ソフトウェア(OSS)の存在もベンダー間の競争に拍車をかけており、ソフトウェア・ベンダーの「減益」につながっているという。Gartnerでは、サーバやOS、開発ツール、データベース技術などの分野において、OSSが大きな注目を集めると予測している。
また、価格に敏感な中国をはじめとするアジア諸国での足場を確保するため、企業は競って同地域における値下げを断行し、そうした動きが世界のソフトウェア市場にも波及していく可能性がある。とはいえ、ベンダーはこれから先、「1つの技術と1つのアーキテクチャ、長期間にわたる1つの契約価格体系の枠に顧客を閉じこめよう」と躍起になる危険もあると、Snyder氏は警告している。
同氏は加えて、「力関係が特にアーキテクチャ側に傾き、顧客が縛られるようになった場合、自力でそこから抜け出すのは非常に難しい。この問題を回避するには、ITがこれらのファクターを認識している必要がある」との見解を示している。
(Ephraim Schwartz/InfoWorld米国版)
- 米国Gartner
- http://www.gartner.com/
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