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【NetApp Focus 2008】
競争力の高いデータ管理基盤をいかに構築するか――ネットアップが提示する仮想化活用の実際

データ管理における豊富なノウハウに基づくNetAppストレージ/仮想化製品群

(2008年05月19日)

写真3:「世界第2位のIT消費国である日本市場は当社にとってもきわめて重要。今後もさらなるユーザーの開拓を図りたい」と語る米国NetAppのエグゼクティブ・バイスプレジデント、Rob Salmon氏

 両者の講演に続いて登壇した、同社シニア・バイスプレジデント兼CTOのBrian Pawlowski(ブライアン・ポロウスキー)氏(写真4)は、同社の仮想化製品戦略について詳細な説明を行った。

 Pawlowski氏は、仮想化技術を導入する企業が確実に増えている状況を紹介したうえで、この技術に内在する問題点を「サーバ仮想化」を例に挙げて説明した。例えば、仮想マシンの増加に伴ってデータ・コピーが増大してしまうことや、ストレージ・システムでのプロビジョニングに長い時間を要してしまう場合があることなどが示された。後者は、ストレージのパフォーマンスを大幅に低下させる原因となる。

 これらの課題を解決するためにNetAppが提供している技術として、Pawlowski氏は「クローニング」および「デデュープ(重複排除)」を紹介した。前者はデータ・コピーが生成される際に元データとの差分だけを保存するようにする技術で、容量の削減とコピー時間の短縮をもたらす。後者はストレージ上の重複したデータ・コピーを除外するもので、ストレージ容量の大幅な節約を可能にする技術である。

写真4:「当社は仮想化技術を、ユーザーが容易に扱えることを目指している」と語る米国NetAppシニア・バイスプレジデント兼CTOのBrian Pawlowski氏

 「これらの技術を活用することで、当社は仮想化技術を、いわば“コモディティ化”した技術としてユーザーが容易に扱えることを目指している」(Pawlowski氏/同氏へのインタビュー記事

仮想化でデータ管理を支援する
ネットアップの製品群

 同イベントでは、NetAppの新製品/技術の解説や、ユーザー導入事例の紹介など、データ管理基盤に関連したさまざまなセッションが繰り広げられた。ここでは、その中で披露された注目の製品をいくつか紹介しよう。

 まず紹介されたのが、NetAppストレージの特徴の1つである高度なプロビジョニング機能を支えている仮想化管理ソフトウェア「FlexVol」だ。FlexVolには、複数の物理ディスクを1つの論理的な仮想ディスクとして扱うことを可能にするストレージ仮想化機能が備わっている。これにより、必要な場所に必要なだけ容量を提供するといった、柔軟な容量の割り当てができるようになる。また、ハードディスクを追加するだけで、システムを停止させることなく仮想ディスクを拡大できるため、業務の変化に即応できるシステムが構築できるという。

 次に、仮想化サーバ向けのデータ保護製品として紹介されたのがオンライン・バックアップ/リカバリ・ソフトウェアの「Snapshot」だ。同ソフトを用いると、データ変更の際に各時点間の差分だけが保存されるため、ディスク容量を大幅に抑えることが可能になる。また、同ソフトを使うことで、誤って上書きしてしまったファイルや壊れたファイルを瞬時にリカバリすることもできる。リカバリ時間の大幅な短縮も可能にするため、コスト削減に貢献する点も同ソフトを使うメリットとなっている。

 ハードウェアでは、データセンター向けのバックアップ用ストレージ「NearStore VTL」が注目の製品として紹介された。NearStore VTLは、テープを利用するバックアップ・システムを補完するディスク・ベースの仮想テープ・ライブラリである。同製品は、バックアップ用のアプリケーションからはテープ・ライブラリとして認識されるため、既存のテープ・バックアップの手法を変える必要がない。そのうえ、テープ・バックアップ製品よりもリストア時間が大幅に短縮されている。これにより作業効率の向上が実現されるという。

 以上、駆け足となったが、NetApp Focus 2008コンファレンスのハイライトをお伝えした。国内企業における仮想化の導入状況はまだ本格化しているとは言えない。だが、この技術の活用に着手し、自社IT基盤の最適化を実践する企業は確実に増えている。少なくとも、自社におけるこの技術の適用計画と、採用する技術/製品の検討は早期に行うべきだろう。

仮想化の適用やデータセンターの最適化、バックアップの効果的手法などの関心を持ったユーザーが多数参加した

(Computerworld.jp)


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