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システム/アプリケーション統合

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【インタビュー】
「IP SANへの懸念は過去のものとなった」――ネットアップCEOのウォーメンホーヴェン氏

(2007年02月26日)

NAS(Network Attached Storage)の市場リーダーとして知られる米国ネットワーク・アプライアンス。近年の同社はNASに加えて、iSCSIによるIP SAN(Storage Area Networks)対応ストレージや、NASとSANに両対応した「ユニファイド・ストレージ」にも力を入れている。編集部は2月26日、来日した同社CEO(最高経営責任者)のダン・ウォーメンホーヴェン氏に、競合他社に対するネットアップのアドバンテージや、ストレージ市場の動向などについて聞いた。

河原 潤
本誌編集長

──ネットアップのストレージ技術/製品が備える最大のアドバンテージは何か。

ウォーメンホーヴェン氏:エンタープライズ・ストレージのトレンドから話そう。今では、ストレージを各種アプリケーションの格納場所と考えるのではなく、全社的なストレージ・インフラ、ユーティリティ・インフラとして考える傾向がグローバルで浸透しつつある。

米国ネットワーク・アプライアンスCEOのダン・ウォーメンホーヴェン氏

 企業がビジネス・コンティニュイティ(業務継続性)を確保するのにあたって保護すべき業務データは、大きく4層に分けることができる。基幹アプリケーションが扱う最もミッション・クリティカルなデータ、その他の業務アプリケーションのデータ、分散アプリケーションのデータ、そしてアーカイブである。IT部門がデータのリカバリ・ポイントを作成する際には、これら4層の膨大な量のデータがプライマリ・ストレージからセカンダリ・ストレージにコピーされることになる。

 ファイバ・チャネル(FC)SAN、IP SAN、NASの各伝送インタフェースをサポートし、4層のそれぞれに最適なストレージ・デバイスをラインアップしている点。そして、すべてのストレージ・デバイスが単一のアーキテクチャ(OS/ファイルシステムのData ONTAP)に基づいているという点。この2つによって、真の意味でのユーティリティ・インフラを実現する包括的なストレージ・ソリューションの提供が可能になる。これがネットアップのアドバンテージである。

 私が知るかぎり、現時点で包括的なストレージ・ソリューションを提供できるのは、ネットアップとEMCだけだ。ただし、EMCは当社と同様のことを実現するのに、4つのアーキテクチャを用いている。ネットアップのストレージの場合、プライマリでもセカンダリでも、SANでもNASでも、動作の見え方と管理手法はすべて同じで、高い相互運用性が保たれている。

 当社のこうしたアプローチは、シスコシステムズのとった戦略によく似ていると思う。ご存じのように、シスコはIOSという単一のアーキテクチャを、バックボーンのルータからエッジのルータ/スイッチまで、すべてのネットワーク・デバイスに対応させている。プライマリ/セカンダリ接続と、データ、音声、ワイヤレスの各通信形式もすべてカバーしている点も同じだ。

NAS、IP SAN(iSCSI)、FC SANをサポートする「FAS900シリーズ」のヘッド・ユニット
──今、企業のストレージ・ニーズに関して、何か特徴的な傾向は見られるか。

ウォーメンホーヴェン氏:答えは単純で、バイト当たりのコストが下がれば、企業や組織はさらに多くのデータをストレージに格納し、活用しようと考えるということ。好例がビデオ監視システムで、以前はごく限られた業種でのみ導入され、高価なテープ・ストレージによりデータの保存が行われていた。だが、ディスク・ストレージのバイト当たりコストが以前よりずっと安くなった今では、これを導入する業種、企業の数が圧倒的に増えることとなった。
 
 それから、自社内のディスク・ストレージの稼働率を高めたいとするニーズは依然として強いものがある。これには、柔軟な仮想ストレージ・プールの構築に加え、データの冗長性確保やバックアップなど、従来のテープ・ストレージが果たしてきた用途にディスクを使う仮想テープ・ストレージの活用が有効である。

──最近のネットアップはNASに加えて、SANの市場シェアも順調にも伸ばしている。これは、IP SANの普及が進んだことによるものか。

ウォーメンホーヴェン氏:FC SANとiSCSIを合わせ、今や当社の売り上げの42%をSANストレージが占めている。IP SANの普及が順調に進み、当社のiSCSIストレージがユーザーに高く評価された結果だ。

 IP SANに対するアナリストたちの評価は明らかに過小評価だったと思う。これを新しい技術ととらえ、普及にはかなり時間がかかると予測した向きが多かったが、大きな誤解である。SANのコマンド/物理的構造と20年にも及ぶ歴史を持つEthernet技術を組み合わせたのがIP SANなのだから。

 なかでも保守的なアナリストは、IP SANのパフォーマンスについても懐疑的だった。でも、実際には彼らの予想以上に普及が速く進み、懸念は完全に払拭された。当社の顧客だと、例えばオーストラリアのテレストラが12ギガビットのIP SANの実装を終えており、低レイテンシ/高スループットなストレージ・インフラを実現している。

 IP SANを悲観する声が大多数だった時期も、われわれは強気の姿勢を崩さなかった。「Ethernetは常に勝つ」ということを信じていたし、実際にそうなっている。




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